キアシナガバチ・ヤマトアシナガバチ・コアシナガバチ・セグロアシナガバチ
ここ数年、東の庭の葉蘭の大株をアシナガバチの女王蜂が越冬に使っている。
3月下旬になると女王蜂が庭に現れる。気温が上がる昼間に葉蘭から出てきて、夕刻前には戻ってきているようだ。
葉蘭はアシナガバチに人気の越冬場所
今年、葉蘭で最初に撮影できたのは下画像のヤマトアシナガバチ。3月25日の午後3時ごろに葉蘭に戻ってきたところ。

28日の午前10時30分、ちょうど葉を歩いて登ってきたヤマトアシナガバチに遭遇。このあと飛び立った。

4月2日の夕方6時過ぎには、葉蘭で翅を休めるキアシナガバチを見つけた。
ここは複数の女王蜂の共同宿舎か?

触角は黒くないけどキアシナガバチだよね?
手持ちの図鑑によるとキアシナガバチの触角は根本半分ぐらいが黒っぽいとあって、同定に迷いがあった。
下画像のバラの株には2匹のキアシナガバチがいるが、我が家の個体は触角が黒くないのだ。

模様からするとどう見てもキアシナガバチなんだが、触角の色が悩ましい。

横から見てもやっぱり暗色じゃない。でも、君たちはキアシナガバチだよね?

2匹ともしばらくバラの葉上をひたすらウロウロ。おいしいものがあるのかな?

下はリンゴの株元でゴソゴソしているところ。この写真だと触角の根本が黒っぽく見えないこともない。

同刻にヤマトアシナガバチとコアシナガバチの女王蜂
この日(3/31)は同じ時間に別種の女王蜂もいて、カラスノエンドウではヤマトアシナガバチの女王蜂が、こちらもやっぱりゴソゴソ。

バラの萎れた葉にやってきたのはコアシナガバチの女王蜂。

数歩の距離に4匹のアシナガバチだ。それも3種。セグロアシナガバチがいれば、庭の常連が揃うんだが。
4月6日追記:セグロアシナガバチ確認
4月に入って、一種だけ姿を見せてなかったセグロアシナガバチを確認した。スナップエンドウのツル支えにしている紫蘇の枯れ枝をかじって居るから巣の材料の調達か。

さて、これで4種のアシナガバチが揃ったわけだが、嬉しさ反面、憂鬱な問題もあるのだった。
4月5月はアシナガバチ・スズメバチの巣作り防止巡回月間
蜂たちには毎年助けてもらっている。花蜂には果樹の受粉のお世話になっているし、アシナガバチには芋虫を間引いてもらっている。
ただ、人の動線近くに巣を作られると危ないので、この4月5月はとにかく注意して庭を歩く。ウッドデッキのポリカ屋根も蜂たちに人気があって、アシナガバチもスズメバチも巣を作りたがるのだ。
スズメバチの敷地内の営巣は厳禁。アシナガバチには瓦屋根の軒下のみOKということにしている。
それでも見落としがあって、アシナガバチは幾度かブルーベリーに巣をかけた。昨年の巣がこちら。コアシナガバチのものだ。

働き蜂が動き始めた段階で気づいたら、諦めて庭をシェアする。去年は彼らの巣がある枝を極力揺らさないように慎重にブルーベリーを収穫。巣から1メートルどころか50センチぐらいのところまで近付いたはずだが、脅されることはなかった。
今のところ彼らは庭を徘徊する人間には無関心で、空間を共有できている。それに毒のある芋虫(イラガやブドウスカシクロバの幼虫)をことごとく食べ尽くしてくれる頼れる存在なのだ。
2018年の虫たちをふりかえる 広くはないが庭があり、田畑や山に囲まれて川も比較的近くにあるという立地。なので虫たちもわんさか出没。11月、秋も深まりそろそろ彼らが退場するシーズン。少しづつ庭にやってきた虫たちの記録をし …
スズメバチとアシナガバチに大人気のヒムロッド ウッドデッキのグリーンカーテンに誘引している葡萄ヒムロッドシードレス。この長雨で水を吸いすぎ果実がパックリ割れた結果、ウッドデッキは甘い香りに誘われ集まってくる数種の蜂たちの …