ブルーベリーに2つ、沈丁花に1つの巣

4月9日にブルーベリーのコアシナガバチの巣を一つ撤去したのだが、14日になって2匹の女王蜂が巣作りに励んでいることに気づいた。そして18日にもう1匹発見。またしても女王蜂が多すぎる。昨年庭にあった巣で生まれた姉妹たちかもしれない。

ブルーベリーのシュートがコアシナガバチのお気に入り

キアシナガバチはウッドデッキのポリカ屋根に巣を作りたがるのだけど、コアシナガバチはもっぱら庭木の地際の枝を好んでいる。特にブルーベリーのシュートが今年の人気物件。先日撤去した巣も、新たに見つけた巣も地表に近い枝だ。

南側の隣地との境界近くに3本並んでいるブルーベリーの、隣地側に生えたシュートに1メートルの間隔も置かずに2つの巣だ。

ブルーベリーのシュートに巣作りを始めたコアシナガバチの女王蜂
地上30センチ足らずの場所:20230418

人を刺すことは滅多にない女王蜂だけれど、巣の撤去(女王蜂の不在時に取り去るのだ)が終わるまでご注意くださいとご近所に周知。

巣を見に行って女王蜂の在宅を確認しては戻ることを幾度も繰り返す。

剪定した沈丁花の枝にもコアシナガバチの巣

18日、ブルーベリー近くの沈丁花の花が散るのを待って、株元を透かすように鋏を入れていたところ、切り落とした枝にもコアシナガバチの巣があった。

下画像、剪定枝を拾おうとして女王蜂と目があった。いや、びっくり。

沈丁花の剪定枝にコアシナガバチの初期の巣があった
枝を拾い上げても巣から離れなかった:20230419

巣つきの枝をそっと拾い上げてても女王蜂は巣にしがみ付いて離れない。彼女は怖いけど頑張っているのだな。
土を詰めた植木鉢に支柱を添えて立てると、翅を震わせていた女王蜂も落ち着いた。

私も怖かったよ。

植木鉢に刺した沈丁花の剪定枝で巣作りを継続するコアシナガバチ
植木鉢に立てた枝で巣作りを継続:20230421

でも、この巣もいずれ撤去しなくちゃいけないんだ。

3姉妹女王の巣を撤去

ウッドデッキの屋根の巣は遠目から不在を確認できたのだけど、コアシナガバチの巣は近くまで行って屈み込まなければ女王蜂がいるかいないか確認できない。自然と彼女たちの頑張りを間近で観察することになるわけで、健気としか形容できないひたむきさにほだされてきて、姿が見えるとホッとするという、なんだが変な心持ちになってくる。それでも、取らねばならんのだ。

そしてついに、4/21日の夕刻に全ての巣の撤去完了。巣のある枝ごと切り取った。戻ってきたらすぐに巣がなくなったことに気付けるように。

300倍希釈の木酢液をブルーベリーの株元にスプレーし、木酢液原液を広口瓶に入れ、楊枝で穴開けしたラップで封をしたものを近くに置いてみた。この場所を諦めて人間のいない安全な場所に巣をかけておくれ。

ブルーベリーのコアシナガバチの巣と、紫蘇の枯れ穂のナガコガネグモの卵
ブルーベリーのシュートごと巣を撤去。横に写っているのはナガコガネグモの卵、これはどこかに設置する:20230421

巣を移動して営巣させることを夢想してしまった

コアシナガバチはアシナガバチの中では攻撃性も毒性も強いと説明されているけれど、個人的に大人しい蜂という印象を持っている。

今までにも幾度かブルーベリーに営巣されたことがあって、収穫時期がちょうど働き蜂が増えて攻撃性が高まる時期に一致するのだが、襲ってくるそぶりを見たことがない。それに、その時期には既に空になった巣を見つけることの方が多かった。

もしかすると、今までも複数の巣がかけられて、一つ、二つと全滅し、幸運な巣だけが残る。ということを繰り返してきたのかもしれない。今年は子供達が近くで遊ぶようになったこともあって、目を皿のようにして庭中をチェックしたから目についただけなのかも。

実は、アシナガバチの巣をそのままにすることを真剣に考えた。
巣つきの枝を刺した植木鉢なら簡単に位置を変えられる。残り2つも植木鉢に立てて少しずつ敷地の内側に引越しさせたら、私以外の者を危険に晒すことはないんでは?なんて・・・。

でも、隣地からも猫小屋からも2メートル距離をとれるほど広い庭ではなかった。

それに私はアレルギー体質で、食べ物でアナフィラキシー起こしたし、ブユ(おそらく)にかまれた翌朝、目がまともに開かなくなるほど顔がパンパンに腫れ上がり慌てて病院に行ったのだった。

ごめん、蜂たち。ごめんね。

来年は、蜂たちに無駄に体力を使わせることのないように、巣を作りたいと思えないように庭を整えよう。