草食から肉食へと変貌するバッタ:ヤブキリ
キリギリスの仲間のヤブキリもツチイナゴとともにアカネコの庭の常連バッタ。ツチイナゴよりも人の気配に鈍感?というか度胸が座っているようで、成虫になっても近接撮影を許可してくれる懐の広いモデルさんである。
4月:幼齢のヤブキリのコロコロとした可愛いさ
名無しの白薔薇の茂みの中で見つけたヤブキリの幼虫。羽は全くなく、短くずんぐりコロコロした体型に見合わぬ長〜い足。細いいひょろひょろした足が生まれたばかりのインパラの子や仔馬みたいにあどけない。この頃あちらこちらで同サイズの子供達を見かけた。このころはまだ草食一筋なのかな?
5月:ヤブキリっ子の足にギザギザが出現。肉食べてます?
幼いヤブキリは草食なのだが、成長が進むにつれ肉食もするようになる。体つきも脱皮につれて捕食者っぽくなっていく。
下画像では前足に、他の虫を捕らえて逃さないためのギザギザが見える。
この庭では5月8日に上画像のタイタンビカスからさほど離れていない場所でオオカマキリが孵化。カマキリっ子たちはヤブキリにとっては願っても無いご馳走になったかも。
6月:成虫のヤブキリを確認。ヤブキリはバラが好き?
東の庭のバラ、エルの花をクッションがわりに使っているヤブキリを発見。長い産卵管があるのでメスである。バラの花を食べていたかもしれない。
数日後、同じバラの株に再びヤブキリが現れた。
上の画像と同じ個体か?
バッタは草を食べると思っていた
実は2019年になるまで、バッタは全て草食だと思っていた。庭に出現する虫たちの写真を撮るようになって、今まで一括りにバッタと呼んでいた昆虫たちの違いが目につくようになり、捕食をするバッタがいることを知ったわけだ。
アカネコの庭には、常連のバッタ、ツチイナゴとヤブキリ以外にも以下のような面々のバッタ族がいる。
キリギリスはカーペットローズがお好き?
西の庭にカーペットローズという種の背の低いバラがあり、その茂みで出会ったのがキリギリスの幼生。
このページの一番上のヤブキリの幼生と似ているが、背中のラインがこちらは二本、ヤブキリは中央に一本という違いがある。
そして上の画像からほぼ一月後、同じバラの茂みで下のベージュ色のバッタを見かけた。おそらくこちらもキリギリスだと思うのだ。これはまだ成虫にはなりきっていない。
黒が際立つヒメギス
こちらはタイタンビカスのすぐそば、地面すれすれの野草の葉っぱの上のヒメギスの幼生だ。
ヒメギスにはこの一回しか出会っていない。
草食一筋:ショウリョウバッタ?オンブバッタ?
こちらも上の写真の近くで撮影したもの。私はショウリョウバッタとオンブバッタの違いがよくわからない。どっちの幼生だろう?
先日見たオレンジ色のツチイナゴといい、しれば知るほど深〜い昆虫の世界だ。
当初、猫メインのブログのはずだったのだが、最近昆虫ページの占める比率が上がってきたアカネコ生活である。