曇り空の光と水滴とバラ
久しぶりのまとまった雨が降った朝、地植えのバラの最初の花が咲いた。ファーストスタートを切ったメンバーは、クイーンエリザベス、エル、ダブルデライト。アブラムシやバラクキバチ、バラゾウムシに襲われながらも無事開花にこぎつけた初花の、雨に濡れた記念写真である。
花びらの上にとどまった雨粒が装飾になり、日差しの中に咲くバラとは印象が違ってくるようだ。
しっかり者のクイーンエリザベス
花弁の質がしっかりしたクイーンエリザベス。花もちが良いこのバラの散り落ちるまでの変化を楽しむつもりだ。背が高く上に上にと背伸びして咲く。

優等生のエル
晴天の光の中ではオレンジ色がもう少し際立つエルである。朝から夕方まで日の当たる特等席に位置するこの株は、大きな蕾をいくつもつけている。背が低くツヤツヤ照葉で病気知らず、がっしりした樹形に育った。

地植えに適応中のダブルデライト
鉢植えダブルデライトを地植えしての初花は、花弁が波打っているようだ。光の当たり具合で朱色の入り方が異なってくる。この株が新しい環境に慣れるまで少し養生させるつもりだ。早めに花を摘み取る予定。

鉢植えでは縦長に伸びていたこの株、地植えで樹形が変化するだろうか。
レディエマハミルトンの葉っぱ
まだ固い蕾のままのレディ・エマ・ハミルトン。葉の上に整列した雨粒が真珠のように白く光っていた。花はないけどつい記念撮影である。

地植えのバラの開花を邪魔する虫たち
バラが新枝を伸ばす時期、毎年やってくる虫たちがいる。
オレンジ色のお尻がトレードマーク:チュウレンジハバチ
下はつるブルームーンの枝に産卵中のチュウレンジハバチ。卵を産んでいる間は枝を揺らしてもしがみついたままだ。頑張っているお尻が可愛いのである。
けれど、子供達が孵化すると葉っぱを食われてバラが丸坊主になってしまう。最近は姿を見かけた翌日に、針金の先で縦筋になった産卵痕をなぞるようにこすっている。
右下の画像は茎がパックリ割れてしまっているが、幼虫たちの発生はなしである。
傷跡は残ったが、バラは気にしてないだろう。

施肥したバラだけ被害者になる?バラクキバチ
今年もぐんにゃり枝がちらほら発生。バラクキバチ来訪だ。茎の中で白い幼虫が育っている。

先日、葡萄の茎の中を喰い進むブドウトリバの幼虫のことを書いたが、同じようにバラを餌と住処にして大きくなるのだ。こちらは被害が大きくなるので枝ごと除去である。
去年は地植えのすべてのバラが被害を受けたのだが、今年、つるブルームーン、ミスタリンカーン、ブルームーンがこのバラクキバチの被害を免れている。
思い当たるのは、この3つのバラには施肥を行なっていないということ。なんとなく肥料をやる時機を逸してしまい、今年は自力で頑張ってもらうことにしたのだ。果たして関連あるのかな?