半年で2メートル弱に到達、そして寒波で・・・
ホームセンターで見かけ、葉の勢いに魅了されて衝動買いしたタマリロ。6月に地植えして剪定せずにおいたら11月には2メートルに迫る樹高となった。
野菜苗コーナーにてタマリロに出会う。
キャットフードや猫トイレ資材やらを入手するために定期的にホームセンターに行く。時間に余裕があるときには植物コーナーをついつい覗いてしまう。そして野菜苗コーナーで大きな艶々の葉を持つタマリロ、ツリートマトの苗に出会った。
ナス科の植物で常緑低木、暑さに強く、寒さにもマイナス5度まで耐えると書いてある。それに一本で結実するらしい。味はパッションフルーツとトマトとキウイフルーツが混ざった感じ?想像ができないが、でもきっと美味しいんだ。夢が膨らむ。しかし、我が家のゴチャゴチャした庭に、原産地では6メートルに育つというタマリロを植えるところが残っていたっけ?店頭に並ぶ残り2本の苗を前にしてちょっと悩む。
でも、この機会を逃せばいつまた出会えるかわからないし、そういえば以前ポポーを植えようと思ってたところに若干の隙間があった気がする。そこに押し込めるはずだ。よし、っと購入である。
場所は東の庭。朝から昼過ぎまでは陽が当たるが、夏の強烈な西日は建物の影に入るので避けられる。この庭は各種の野草の根がほどよく地面をフカフカに保ってくれている。柔らかな地面に申し訳程度に穴を掘り、腐葉土を放り込んで周囲の土になじませ、苗を植えた。肥料はなしだ。
タマリロはぐんぐん伸びる。周囲にいい感じに紫蘇が生えてきて株元を覆い、地面に直射日光が当たるのを防いでいる。タマリロは折れやすいというので支柱を添えた。
切り戻しなしで育ててみる
一時期、何者かに新葉をかじられる時期があったが、生育に影を落とすことなくスクスク。茎もたくましくなり、9月中旬にして樹高は1.5メートルほど。
1メートルほどに育ったところでカットして脇芽を出させた方が良いらしいタマリロだが、狭い庭なので周囲を通り抜けできるように分岐を高い位置にしたいのだ。ツチイナゴとの対比で、茎の太さが伝わるだろうか。一枚の葉も人の顔ほどの大きさだ。
ちなみにツチイナゴはタマリロの葉も食べる。パリパリと咀嚼音を立てて葉をかじるのだ。ただ、食べているのを見たのはこの一回だけ。
マルチだけで冬越しできるかな?
11月に入りやっと伸長の勢いがとまった。樹高は2メートル弱。茎は自然に二つに分岐し、片方には蕾らしきものが生じた。
マイナス5度まで耐えるというから、株元のマルチだけしてこのまま冬越しする。葡萄の枯葉が大量に出るのでタマリロの根本に敷き詰めてみた。ついでに薔薇の剪定枝も。風に飛ばされないように重しとして腐葉土も少し。
この枯葉の隙間を小さな生き物が利用してくれてもいい。
霜は降りるし、数回うっすらと雪が積もることもある庭だ。今ついている蕾は一旦落ちるだろう。
予想は「葉にかなりのダメージを受けつつ、太い茎と根が生き延びて春に再び芽吹く」だ。
がんばれ、タマリロ。
2023年4月追記:タマリロ寒波で枯死
12月の上旬までは持ち堪えていたタマリロである。この頃は季節外れの蕾もまだ残っていた。
しかし、12月中旬あたりから降霜の被害が目につくようになってきた。
12月24日には、ひと冬に数えるほどしかない積雪。(下画像はバッドヘアデイ(マンガベ)に積もった雪。わずか2センチほど。)
翌日、タマリロの根本近くの茎に赤茶色の水分が滲んでいた。これは、茎が一旦凍って融けたということか?
やがて葉のみならず、茎全体が茶色く変色し始めた。
そして、春を迎えるころには茶色の棒のような姿に。
4月、芽吹きがないことを確認して茎の中を見てみると蟻がいっぱいだ。巣を作っていたらしい。枯死、確定である。
過去の天気を確認すると、この冬の当地の最低気温はギリギリでマイナス5度までは下がっていないようなのだが、毎夜繰り返される霜のダメージが蓄積されたか。
剪定してサイズダウンし、不織布で覆うなどしたら結果は違っていたかもしれない。
2023年5月追記:根が生きていた!
地面から突き出した枯れた棒になっていたタマリロを掘り返したところ、なんと!根が生きていた。
それどころか、地中から新芽を今まさに芽吹かせようとしていた。どうしよう。掘り返してしまった・・・・。
あと1週間、放置しておいたら地上に芽吹いていたかもしれない。一応、埋め戻したのだけれど、太い根を切ってしまったし、たぶんダメだと思う。
ただ、地植えで冬越しができることだけはわかった。今度、店頭で見かけたら、もう一度チャレンジしよう。もちろん、今のタマリロが蘇ってくれたらそれが一番嬉しい。ごめんタマリロ。がんばれタマリロ。