ヨソ猫たちの恋のシーズン
冬の終わりが近づき、春の気配が感じられるようになると猫たちの恋の季節が始まる。
我が家の猫たち(雌4匹、雄1匹)は全て避妊、去勢を終えていて、狂おしい恋のシーズンが到来しても、いつもとさほど変わらない日々を過ごしている。
雄猫にキレるソックス
2024年の4月で6歳になるソックスは雄にしては顔が細い。下は2023年の冬の写真で、左がソックス。右のふっくらしたキジ猫は彼の母キコ。
でも昨年末あたりからソックスの頬に丸みが出てちょっとだけ貫禄がついた。そしてこの春、ウッドデッキの猫小屋からアオーン、アオーンと雄叫びをするようになった。もちろん彼は1歳にならない時分に去勢手術を終えている。
張り切るソックスだが、彼の甲高くて細い叫びは人間の耳には可愛く聞こえる。以前いた雄猫のドスの効いた低音とは大違いだ。
そんなちょっとだけ逞しくなったソックスの縄張りに、恋に浮かれた雄猫が現れた。
下画像の猫は猫小屋に1週間通ってきた。毎日昼と夜1回づつ律儀に訪問するのだ。この猫がいるのはウッドデッキの床下で、床上には我が家の猫小屋がある。
すると、今年からソックスが前面に出て威嚇行動をするようになった。
ソックスも我が家の中黒柱(彼には10歳になったら大黒柱の称号を与えるといいふくめている。5歳はまだ中黒柱だ。)としての自覚が芽生えたものと思われる。大人になったんだな。ソックス。
この通い猫は、怒りまくるソックスに対し挑発めいた行動は一切しない代わりに、玄関先の芝生や、ウッドデッキの猫部屋に面した裏庭の隅に、縄張り宣言のウンチを残していく。これには人間が困ってしまい、裏庭を防獣ネットで囲い、芝生の周辺には木酢酢を薄めて撒くなどの対策をした。
このヨソ猫は首輪をしていないけれど、体つきや人間との距離の取り方から飼い猫と思われた。3月に入るとぱったりこなくなったので、家に戻ったんだろう。以前通ってきていたヨソ猫グレオのように毎年やってくるかな?
雌猫にキレるキコ
3月になると、今度は小柄なキジ柄の雌猫が床下にやってきた。
すると今度は母猫キコが威嚇行動に出た。ソックスは知らん顔をしている。オスにはオス、メスにはメスということか。
ソックスの姉妹である茶々とクロエはキコの後に控えている。もう1匹のメスである三毛猫みかんは、もっぱら寝室が自分の大事なテリトリーなので、ウッドデッキの猫部屋の騒動は見学するふうである。
この、野良猫と思われるキジ猫が猫小屋の周囲にやってきたのはこの1回だけで、その後、隣家の庭を足早に歩くところを1度見かけた。近所の納屋で子育て中の母猫かな?家猫になる前のキコのように、鳥や冬眠から覚めたカエルや越冬明けのツチイナゴなどを狩って子猫たちを育てているのかもしれない。
基本的にのんびり
ヨソ猫たちの姿が見えない時には、猫たちはめいめいお気に入りの場所でのんびりと過ごしている。ソックスはハンモック代わりのオーニングの上、そのほかの猫たちは庇と屋根の隙間が定位置だ。
猫小屋に入り込むヤモリやトカゲなどの小動物もいないし、静かなものだ。庭木にやってくるヒヨドリやスズメなどを眺めてゴロゴロしている。なんだか君たち落ち着いてきたね。
キコはおそらく10歳以上の年齢だ。みかんは今年9歳に、ソックス、茶々、クロエは6歳になる。
退屈させず、怪我させず、そこそこ運動できるように猫小屋や室内のキャットウォークを整えねば。
君たち長生きしておくれ。