誕生が待たれるオオカマキリ

オオカマキリが生きるのに具合が良い庭らしく、夏から秋にかけて君臨した彼らが残した卵は11個。

葡萄のあるウッドデッキは大人気

例年最初に孵化する卵はウッドデッキ屋根に直接生み付けられたもの。今年は2個ある。

ウッドデッキのポリカ屋根の下に生み付けられたオオカマキリの卵
マダム・グリーンとミス・ブラウンの卵(20230313撮影)

一つは去年マダム・グリーンと呼んでいた緑色のカマキリのもの。

ポリカ屋根に卵を生むオオカマキリ
産卵中のマダム・グリーン:20221115撮影

小さめのもう一つの卵は、レディ・ブラウンと名付けた茶色のカマキリの最後の卵だ。

オオカマキリのアップ
葡萄の葉上のレディ・ブラウン(20221028撮影)

レディ・ブラウンは狩の名手で、秋に葡萄の葉で日光浴するツチイナゴ達はことごとく彼女に仕留められた。前述のマダム・グリーンも食われた。長く生きたレディ・ブラウン。おそらく下画像の卵も彼女のものだ。

葡萄のツルのオオカマキリの卵二つ
剪定枝の卵はワイヤーに固定(20230313撮影)

母カマキリが不明の卵もいくつかあって、葡萄の葉先に生み付けられたものは落葉前に葉ごと切り取り保管しておいた。

春になり、割り箸に木工ボンドでくっつけて(布は補強のつもり)それぞれもとあった場所の近くに配置。

オオカマキリの卵を割り箸に固定
木工ボンドでくっつけた。布は補強のつもり(20230313撮影)

庭木の人気スポットは葉蘭と南天

ウッドデッキを離れると、東の庭の葉蘭に毎年オオカマキリが卵を生む。ただ、ツルツルの葉から卵がよく外れる。下画像の卵も朝顔の枯れヅルを引っ張ったはずみに落ちてしまった。

葉蘭に生み付けられたオオカマキリの卵
葉蘭にくっついていた頃の卵(20221114撮影)

この卵にも割り箸をくっつけて、元々の場所近くに配置したのだが、葉蘭の枝を整理中にまたしても別の卵嚢をおっことしてしまった。(またくっつけないと・・・)

オオカマキリの卵を葉蘭の茎に固定
葉蘭から別の卵が落下(20230313撮影)

これらは昨年3ヶ月ほどこの葉蘭に住んでいたスカー(傷だらけの翅から名付けた)のものだろう。

葉蘭の葉上でカメラ目線のオオカマキリ
葉蘭の葉上のスカー(20221126撮影)

葉蘭には別のオオカマキリもやってきたが、最後まで生き残ったのは彼女。葉蘭はツチイナゴの越冬場所としても人気だが、この冬彼らの姿が見えないということはスカーが食べ尽くたのかもしれない。おそらく彼女も相当な狩の名手だったのだ。

ナンテンにも毎年のように卵がつく。今年は地上1.5メートルほどの、葉が密に重なる場所に一つ。
沈丁花に初めてついた卵は地上50センチの高さ。

ナンテンと沈丁花にそれぞれ生み付けられたオオカマキリの卵
ナンテンと沈丁花に一つづつ(20230313撮影)

もう一つ、早々に枯れ倒れたシダに生み付けられた卵は、昨年枝ごと西の庭のラベンダーの株に結え付けてある。

枯れシダのオオカマキリの卵をラベンダーのかぶに固定している
ラベンダーのかぶに固定したオオカマキリの卵(20230313撮影)

例年の最初の孵化は3月中旬。そろそろだ。毎朝の巡回が楽しみだ。