スズメバチとアシナガバチに大人気のヒムロッド

ウッドデッキのグリーンカーテンに誘引している葡萄ヒムロッドシードレス。この長雨で水を吸いすぎ果実がパックリ割れた結果、ウッドデッキは甘い香りに誘われ集まってくる数種の蜂たちのバンケット会場となった。

8月9月はハチたちが凶暴化する季節だが、食事中なら大丈夫かもとおそるおそる撮影である。

名前の通りちょっと小柄なコアシナガバチ

アシナガバチにはブドウスカシクロバの幼虫を退治してもらった。彼らがいなければ今頃葡萄の葉はスカスカのレースになっていたはずだ。感謝である。巣にさえ近付かなければおとなしい部類のハチなので近距離撮影も大丈夫(だと思う)。

下画像の後ろ姿はコアシナガバチ。今年はよく見かける。この時も数匹があちこちの房で食事していた。

葡萄の実を食べるコアシナガバチ
コアシナガバチも数匹:20210813撮影

絶滅危惧種?のヤマトアシナガバチ

都道府県によってはレッドデータに記載されているらしい。今年ビオラで大発生したツマグロヒョウモンの幼虫でよく肉団子を作っていた。
パックリさけた果肉に顎を埋めてもぐもぐ中。左下に飛んできたのはコアシナガバチっぽい。

葡萄をかじるヤマトアシナガバチ
ヤマトアシナガバチが食事中に別種のアシナガバチもやってきた:20210813撮影

この日にはセグロアシナガバチが写ってなかった。でもウッドデッキにおいたコンテナに巣があるから彼らも葡萄を食べているはずだ。

アシナガバチの巣はウッドデッキの屋根のはるか上、軒下にもう一つ。双眼鏡で出入りしている蜂の姿を確認したが種類の特定には至らず。

キイロスズメバチは常に数匹ブンブンブン

この日一番数が多かったのがキイロスズメバチ。ウッドデッキに出るたびに4、5匹に遭遇。
敷地外からやってくる彼ら、巣から離れているし、美味しいご飯は目の前にあるしで、人間には興味ないようだ。
それでもそばを通過されるとちょっと緊張する。

ブドウを食べにきたキイロスズメバチ
キイロスズメバチは常連だ:20210813撮影

急激に動いたり大声を出さないようにはしている。が、葡萄のグリーンカーテンの外は道路。子供たちが歩くこともあるので万が一のことを考える。

ハチには悪いが日没を待って果実を収穫

ハチたちがそれぞれの巣に戻った日没後、残っている果実を切り取った。ハチたちがかじった果実を取り除いて冷蔵庫に収納。今年最後のヒムロッド、7月に収穫したものより甘みマシマシである。

あちこち傷のあるヒムロッドシードレス
ハチを避けて日没後に収穫:20210814撮影

取り残しの葡萄に別種のスズメバチが飛来

ところが、明るくなるとスズメバチがまだ飛び交っている。葉の影にいくつか取り残しがあったのだ。この日のスズメバチは体が黒っぽい。ヒメスズメバチかコガタスズメバチか判別できず。

夕方、この房も取り除いた。

葡萄にやってきたスズメバチ
ヒメスズメバチ?コガタスズメバチ?どっちだ:20210815撮影

お尻が黒い?おそらくヒメスズメバチ

翌日、枝に引っかかった葡萄の残骸に再びスズメバチが食事に現れた。お尻の先が黒っぽいのでヒメスズメバチで良さそうだ。今夜こそ取り残しを片付けなければ。

葡萄の残骸にやってきたヒメスズメバチのお尻
お尻の先っぽが黒いスズメバチ:20210816撮影

深夜、再度取り残しをチェック

この夜は作業が10時過ぎになってしまった。ランタン片手にデッキ側からも道路側からも葉をすかしてくまなくチェックした。(遠目から見ると不審人物?)

一つ残っていた下画像の葡萄を発見。中が空っぽになった果実はハチたちの食事のあとだ。きれいにかじり取って食べている。傷ついた果実は雨に洗われて急速に傷んでいく。そうすると腐った果実が好きな昆虫たちが喜んでやってくる。無駄はないのだ。

ハチがかじった葡萄の房
ハチたちガッツリ食べてます:20210816撮影

この房は、庭の道路から離れた草むらにおいた。闇の中、夜の虫たちが大宴会を開いただろうか。