間欠的に強雨、刹那の陽光

ザッと強く雨が降ってはピタリと止み、短時間だけ陽がさしてはまた雨が降る。湿度は高止まりしている。台風6号の影響だ。
一時は大分県を縦走する予測もあったが九州の西の海上に進路が定まったようだ。これから大雨が降るらしい。生き物たちが気にかかる。

片付けられない植木鉢がひとつ

強風に備えて植木鉢を移動している。背の高いポポーや柿を建物の凹部に寄せて、その周りを高さはないがどっしりと大きい鉢植えで固めた。小さな鉢植えをその隙間に詰め込んで準備万端。と、言いたいところだが一つだけ動かせない鉢植えがある。

アシナガバチが住んでいるモッコウバラの鉢植えだ。

土がたっぷり入った鉢植えなので風で飛ばされることはないと思う。
でも万が一、鉢が転がってしまったら、アシナガバチが住んでいる間は横倒しのまま放置するしかないだろう。

アシナガバチの巣がある植木鉢
流石に怖くて動かせない:20230806撮影

叩きつけるような雨が降る間、アシナガバチたちは巣の下側に退避して姿が見えない。
雨が止むと一斉に動き出して忙しげに作業することを繰り返している。鉢を動かすのはちょっと怖いけど、なんとかしなくては。

鉢植えのキアシナガバチの巣
雨が止むと作業開始:20230808撮影

そして昨日、夕闇の中、この鉢植えの前面に大きなプランターを寄せて、裏面にレンガを置いてみた。なんとかこれでしのげますように。

小さな芝生エリアの小さなトノサマバッタ

駐車場の真ん中の1畳ほどの芝生は水捌けがよくない。気にかかっているのは芝の状態ではなく、ここにいるバッタのこと。
トノサマバッタの幼虫がまだここに住んでいるのだ。

芝生に住むトノサマバッタの幼齢幼虫
まだ小さなトノサマバッタ:20230806撮影

コンクリート際の芝が若干高く盛り上がっている。生えかけた雑草も抜かないでそのままにしておく。
避難場所に使ってくれ。がんばれ!おちびさん。

カエルたち

我が家に住むのはニホンアマガエルとヌマガエル。双方とも今年生まれの子供たちが庭に現れた。

彼らのことは心配していない。最近の雨に活発に動き回っているみたいだし。
下はウッドデッキのぶどう誘引用のワイヤーでポーズをきめているニホンアマガエル。

ワイヤーにつかまる夜のニホンアマガエル
雨の夜のニホンアマガエル:20230806撮影

けれど君たち、庭にシマヘビが住んでいるから気をつけて。

巣を張る蜘蛛たち

今、庭で巣を張っている蜘蛛はチュウガタシロカネクモ。彼らは雨の日も巣の中央にとどまるみたいだ。
大粒の雨にたとえ巣を破られても、即日補修を終えるタフな生き物たち。

雨に濡れたチュウガタシロカネグモ
雨の中、巣の中央から動かない:20230808撮影

昨年、この庭の主役だったコガネグモも強風のさなか巣の中央に君臨していた。今年は7月で姿が消えたのは寂しい。

カマキリたち

最近、やっとカマキリたちがウッドデッキを歩くようになった。今年は個体数が少ないみたいだ。キリギリスとアシナガバチが多いことが影響しているのかな?

先日、初のオオカマキリ成虫に出会った。今日葡萄を歩いていた個体も成虫まであと一歩。

葡萄の葉を歩くカマキリの幼虫
成虫まであともう少し:20230808撮影

ただ同胞に鉢合わせしないことを祈る。君たちの共食いは見たくないよ。

元気がないハキリバチ

短時間、激しい雨が降った後、マリーゴールドの花の上に小さなハキリバチを見つけた。全く動かない。

マリーゴールドの上の小さなハキリバチ
小さなハキリバチがいた:20230806撮影

果てているのかと花を揺らすと触角だけ動かした。大粒の雨に消耗してしまったのかな?
でも数時間後にはいなくなっていた。回復して飛び去ったか、草叢に落下したか?

人間たちも大変なんだけど、小さな生き物たちもいろいろと難儀なようで、つい雨が止むと無事を確認したくて庭に出てしまうのだ。