ことごとくアシナガバチとキアシブトコバチの犠牲に

プランターのビオラで育ち蛹化したツマグロヒョウモンの蛹。とにかく羽化までいきつけない。いくつかはアシナガバチに食べられて姿を消し、残った蛹には丸い穴がポッカリ開いている。寄生蜂に産卵されたのだ。

キアシブトコバチが産卵にやって来た

被害状況を確認していたら、ハエのような虫が蛹に真っ直ぐ飛んできた。この昆虫はキアシブトコバチ。蛹に卵を産みつけるのだ。名前を図鑑で知って画像に目を凝らすと確かに足が太い。虫の形は面白い。手前に写っている蛹には寄生していたものが脱出した穴が開いている。これもこのハチの仕業かな?

ツマグロヒョウモンの蛹に産卵しにやってきたキアシブトコバチ
手前の蛹にはすでに穴がある:20210620撮影

アシナガバチや寄生蜂には悪いが、この後、虫の世界にちょっとだけ干渉させてもらうことにした。

蛹を4つ保護、しかし羽化にいたらず。

6月20日:プランターのビオラの枯れ枝にぶら下がっていた4つの蛹を保護。

ツマグロヒョウモンの蛹を保護
4つを飼育ケースに吊るした:20210620撮影

その数日後、3つにぽっかり穴があいた。すでに産卵されていたのだ。

7月3日:一つだけ残ったものも羽化に至らなかった。下画像を見るとほぼ変態が完了していたのか翅の模様が透けて見えている。メスだったみたいだ。

羽化できなかった蝶(ツマグロヒョウモン)の蛹
羽化に失敗した蛹、翅の模様が透けて見える:20210703撮影

最後の蛹を保護

6月末時点で、プランターには、枯れかけたビオラでかろうじて生育を続けている幼虫が2匹残っていた。

終わりかけのビオラの枝のツマグロヒョウモンの幼虫
2匹幼虫が残っていた:20210628撮影

7月3日:様子を見にいくと、一つだけ蛹が残っていた。迷わず保護。

ビオラの枯れ枝についた蝶(ツマグロヒョウモン)の蛹
残っていた一つを保護:20210703撮影

祝!羽化

7月8日早朝:無事羽化である。飼育ケースの置き場所は玄関の下駄箱の上。ここは夜になると完全に暗くなり、夜明けとともに明るくなる。昼夜のリズムも羽化に必要かと考えたのだ。

下画像は7時45分のもの。気づいたときには羽化が終わっていた。

飼育ケースの中で蝶(ツマグロヒョウモン)が羽化
気がついたときにはこの状態だった:20210708撮影

8時5分:準備が整ったら飛んでいけるようにケースをウッドデッキに運ぶ途中。翅を開いてパタパタ動き始めた。

飼育ケースの中で羽化した蝶(ツマグロヒョウモン)
翅をパタパタ:20210708撮影

ウッドデッキの床に起き、蓋を取り去った途端に初飛行である。

下画像の手前に写っているのが飼育ケース。着地点が赤い矢印の箇所。ほぼ一直線の飛翔だった。

蝶の初飛行距離は3メートル
手前の飼育ケースから真っ直ぐ飛んだ:20210708撮影

赤クローバーを目指して飛んだみたいだが、邪魔な枝がクローバーと蝶の間に挟まってるみたいだ。オレンジの豹柄模様、オスのツマグロヒョウモンだ。

赤クローバーと羽化したての蝶(ツマグロヒョウモン)のオス
オスのツマグロヒョウモンだ:20210708撮影

しばらく見ていたが、吸蜜するわけでもなくじっとしていた。飛翔能力に問題はないみたいだし、目の前にご飯はあるし、次世代に命をつなげられることを願ってこの場を後にした。

ツマグロヒョウモンはケースの底に濃いオレンジ色のオシッコを残していった。飛ぶ前に余分な水分を捨てないと体が重いんだとか。

ツマグロヒョウモンが羽化した後の濃いオレンジ色のオシッコ
濃いオレンジ色のオシッコ:20210708撮影

脱ぎ捨てた蛹はシャワシャワと軽い。背中の部分がパカっと割れている。羽が収まっていた場所もよくわかる。

殻になった蝶(ツマグロヒョウモン)の蛹
昆虫はものすごく面白い:20210708撮影

ピカピカしていたトゲは透明な穴みたいになってしまった。