蛹がことごとくアシナガバチとキアシブトコバチの犠牲に
プランターのビオラで育ち蛹化したツマグロヒョウモンたち。とにかく羽化までいきつけない。いくつかはアシナガバチに食べられて姿を消し、残った蛹には丸い穴がポッカリ開いている。寄生蜂に産卵されたのだ。
キアシブトコバチが産卵にやって来た
被害状況を確認していたら、ハエのような虫が蛹に真っ直ぐ飛んできた。この昆虫はキアシブトコバチ。蛹に卵を産みつけるのだ。
名前を知って画像に目を凝らすと確かに足が太い。虫の形は面白い。
手前に写っている蛹にはすでに穴が開いている。これもこのハチの仕業かな?

アシナガバチや寄生蜂には悪いが、この後、虫の世界にちょっとだけ干渉させてもらうことにした。
蛹を4つ保護、しかし羽化にいたらず。
6月20日:プランターのビオラの枯れ枝にぶら下がっていた4つの蛹を保護。

その数日後、3つにぽっかり穴があいた。すでに産卵されていたのだ。
7月3日:一つだけ残ったものも羽化に至らなかった。下画像を見るとほぼ変態が完了していたのか翅の模様が透けて見えている。メスだったみたいだ。

最後の蛹を保護
6月末時点で、プランターには、枯れかけたビオラでかろうじて生育を続けている幼虫が2匹残っていた。

7月3日:様子を見にいくと、一つだけ蛹が残っていた。即、保護。

祝!羽化
7月8日早朝:無事羽化である。飼育ケースの置き場所は玄関の下駄箱の上。ここは夜になると完全に暗くなり、夜明けとともに明るくなる。昼夜のリズムも羽化に必要かと考えたのだ。
下画像は7時45分のもの。気づいたときには羽化が終わっていた。

8時5分:準備が整ったら飛んでいけるようにケースをウッドデッキに運ぶ途中。翅を開いてパタパタ動き始めた。

ウッドデッキの床に起き、蓋を取り去った途端に初飛行である。
下画像の手前に写っているのが飼育ケース。着地点が赤い矢印の箇所。ほぼ一直線の飛翔だった。

赤クローバーを目指して飛んだみたいだが、邪魔な枝がクローバーと蝶の間に挟まってるみたいだ。オレンジの豹柄模様、オスのツマグロヒョウモンだ。

しばらく見ていたが、吸蜜するわけでもなくじっとしていた。飛翔能力に問題はないみたいだし、目の前にご飯はあるし、次世代に命をつなげられることを願ってこの場を後にした。
ツマグロヒョウモンはケースの底に濃いオレンジ色のオシッコを残していった。飛ぶ前に余分な水分を捨てないと体が重いんだとか。

脱ぎ捨てた蛹はシャワシャワと軽い。背中の部分がパカっと割れている。羽が収まっていた場所もよくわかる。

ピカピカしていたトゲは透明な穴みたいになってしまった。
蛹の食べ放題?アシナガバチかヤモリか プランターのビオラで育ったツマグロヒョウモンの幼虫がある日一斉に蛹になった。そして日に1つのペースでサナギが消えていく。どうやら何者かが食糧貯蔵庫とみなしているようだ。 ツマグロヒョ …