何かあった?茫然自失のニホントカゲ
この庭はカエルが多い。昨年からは特にヌマガエルが増えた。それにニホントカゲも。すると当然、彼らを喰らうもの、ヘビがやってくる。
フリーズしたニホントカゲ
玄関引き戸を開けて外に出た瞬間、長い紐のようなものがシュッと地を走った。
何だ?と立ち止まった足元で、ぴょんと跳ねたのはこの小さなヌマガエル。
カエルを撮影して視線をあげると同時に、ニホントカゲが駐車場の真ん中に走り出て静止した。
尻尾がないな。
近寄って撮影したけれど全然動かない。
いつもは逃げ足が早くて、冬眠明けの動きが鈍いとき以外は近づけないのだが。
そもそも、警戒心の強いニホントカゲが人の前に出てくるところからしておかしい。どうしたんだろう?
疑問を持ちつつも、そっと離れた。撮影させてくれてありがとう。
プロパンガスのボンベの陰に尾がチラリ
今度は、地を走って消えた紐の正体を見にいく。するとプロパンガスのボンベの陰に蛇の尾を目撃。このストライプはシマヘビだ。
この後、尻尾の隣に頭が出て、すぐにスルスルと後退、尻尾も引っ込めてしまった。
だが、ここは上からも覗くことができるのだよ、シマヘビくん。
プロパンガスの背後、壁がL字になった隅に身を寄せているのが見えた。まだ、小柄な蛇だ。
この庭でシマヘビに出会うのはこれで2回目である。
昨年10月にフェイジョアの株元を囲んでいた花壇ブロックを動かしたらその下にシマヘビがいたのだ。冬眠の準備に入っていたのだと思う。
尻尾を閃かせて一瞬で消える逃げっぷりは見事だった。こちらは後ろにひっくり返っていたが。
あの時の蛇かな?庭に住んでいるのかな?君は毒のない蛇だから庭を共有できると思うよ。
シマヘビの狩りを邪魔したかもしれない
あとになって、このシマヘビはトカゲを狙ってやってきたのでは?と思い当たった。ガスボンベの近くにトカゲたちが地中に出入りする穴がある。
トカゲの写真を拡大してみると生々しい傷口だ。尻尾を自切したばかりのようだ。
シマヘビがニホントカゲを正に喰らわんとする瞬間に私が外に出てきて、シマヘビは狩りを放棄して俊速で逃げ、トカゲは危機一髪で命拾いという展開か。
またしても私はシマヘビの邪魔をしたのか。トカゲにとっては幸運だったが。
庭の草薮には生き物がいっぱい
カエルが増えたのには理由があって、我が家は今夏草に覆われている。
下画像は夏真っ盛りの西の庭。手前に写っているフェイジョア以外は自然に生えでた植物で、朝顔しか名を知らない。こうなると厳しい日差しも地面までは届かない。
ここにヒョイと足をふみこむと、ヌマガエルがぴょんと飛び出す。ここでは小さなアオダイショウも見た。
下画像はすでに草薮と化している東の庭。朝顔やヘクソカズラ、ヤブマメなどのツル植物が繁茂している。
こちらでは数年前にヤマカガシを2度目撃。たぶんマムシも来てるんじゃないかな。
だから、庭に出る時は冬を除いて常に長靴を履く。
草刈りをしないのは、そこに生き物が住んでいるということもあるけれど、自然な葉の重なりが好きだから。
草薮って綺麗じゃないか?
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