成虫越冬のツチイナゴと卵越冬のヤブキリ・トノサマバッタ
ウッドデッキの屋根の下、ブラックベリーとビオラの寄せ植えプランターで冬をやり過ごしたツチイナゴと、同じプランターに生み付けられたトノサマバッタの卵。春が来てどちらも活動開始である。
越冬ツチイナゴ活動開始:春は恋の季節なのだ
建物の南に面したウッドデッキである。朝から夕方まで陽光の当たる一等地に置かれたプランターを越冬地に選んだ賢いツチイナゴが一匹。寒い日にはビオラの葉陰に潜み、晴天の日には這い出て日光浴という生活をしていた。
4月に入り、グングン伸び始めたブラックベリーの新葉をかじる姿を目撃。この日、腹ごしらえののち冬ごもりを終えて出立したらしくこれ以降プランターから消えた。
庭で越冬したツチイナゴは20匹はいると思われる。冬の間はほとんど動かず、草薮の低めの場所にしがみついているだけだったが、4月になると人が歩く足元から不意に飛びたち数メートル飛翔することも多くなった。
暖かい日にはあちこちにツチイナゴのカップルを見かける。成虫で越冬するバッタであるツチイナゴ。春は恋の季節なのだ。他のバッタと同様、メスは大きくたくましく、オスは雌に比べて随分と小柄だ。
卵越冬派のヤブキリとトノサマバッタの幼虫
庭には卵で越中するバッタたちも住んでいて、小さな赤ちゃんバッタが誕生している。
下はヤブキリの若齢幼虫。今は草食だが、長じるにつれ肉食になる。ヤブキリはバラの葉の上や、花の中で見かけることが多い。この日は珍しくホスタの株にいた。
ヤブキリを撮影していたら、もう一匹のバッタの幼虫を発見。下画像の頭でっかちの幼虫はトノサマバッタの子供だと思うが確信はない。
先年の秋、ページ先頭のツチイナゴが住んでいたプランターにトノサマバッタが卵を産んだ。
春が来て孵化を楽しみにほぼ毎日産卵した場所を覗きに行っていたのだが、ある日土の表面に白い粒々が散らばっていた。バッタの赤ちゃんの脱いだ殻だ。バッタはカマキリと同様、孵化直後に初脱皮を行うのだ。
感動の瞬間を見逃して、少し悔しいけれど、無事生まれたのならそれでいいか。上写真のバッタがこの抜け殻のどれかの主だったら嬉しく思う。
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