冬のはしりの強風がジョロウグモの巣を吹き散らす
昨年、庭に君臨したコガネグモとナガコガネグモは今年少なく、秋の庭を占領しているのはジョロウグモたち。
9月:東の庭がジョロウグモだらけ
ジョロウグモの密度が濃いと意識したのは9月に入ってからだ。建物東側の庭のウッドデッキの庇の下が蜘蛛の巣だらけになっていた。
下画像ではまだ細身のメス2匹と、オスらしき小型の蜘蛛が1匹。抜け殻も引っかかっている。
ジョロウグモは成長するにつれてだんだんと開けた空間に大きな巣を構えるようになる。上の画像のメス2匹は、ウッドデッキとレモン、ウッドデッキとリンゴの間にそれぞれ巣を作り替えた。
他にも鉢植えプルーンと地植えの梅の木の間に3メートルほどの糸を渡して営巣する蜘蛛も。
おかげで植木鉢は動かせないし、庭を歩く時にはあちこちにある蜘蛛の巣を避けて身をかがめて歩かねばならない。
建物南面ではグリーンカーテンにしている葡萄と、はるか上空の電線とにかけて巣を作った強者もいる。
5本足のジョロウグモ
あちこちにいるジョロウグモのうち、気になっている個体がいる。
下画像の5本足のクモは、一番上の写真の左側の個体で、現在はウッドデッキとリンゴの間に巣をかけている。
彼女の足がなくなっているのに気づいたのはこの写真を撮影した10月15日のこと。何か大変なことがあったのだな。
右足が一本だけでも残ってよかった。
冬が近づくにつれ少しづつジョロウグモは数を減らし、現在残っているのは5匹。5本足の彼女も無事に産卵期まで生き延びた。
強風に煽られるジョロウグモたち
今朝は風が強かった。東の庭の木々が大きく揺れて、そこに巣をかけているジョロウグモたちの巣も散々なことになっている。
電線の蜘蛛の巣は辛うじて一本の糸が葡萄と電線を繋いでいる。糸を目で辿ると、空で頑張っているジョロウグモが見えた。
でも、そろそろ葡萄の葉が落葉してしまいそうだ。
東の庭のクモたちもボロボロになった巣とともに風に揺れながら奮闘している。下画像の蜘蛛は何やら作業中。巣を修復しているのかな?
あの5本足の彼女はというと、半ば壊れた巣につかまって風に揺さぶられている。巣に留まるだけで精一杯なのかと心配になって近づいてみたら、食事中だった。
冬を迎えようとする庭で、今、確実に会える生き物は彼女たちジョロウグモと、晴れの日には必ずどこかで日光浴しているツチイナゴ。
儚くもたくましい彼らと一緒に生きていることがとても嬉しい。