オオカマキリ母の産卵は草むら派とポリカ屋根派?
毎年春になると続々孵化するカマキリたち。オオカマキリは草藪に産卵することが多いが、この数年好んでウッドデッキのポリカ屋根下に生み付けるカマキリママがいる。
猫小屋のカマキリの卵から孵化
今年ウッドデッキの屋根に生み付けられた卵嚢は2つ。
そのうち一つは猫小屋内にあり、ポリカ屋根に密着している。こちらが3月にして早々と孵化した。太陽熱がダイレクトに伝わることが早めの誕生を促したか。
カマキリは孵化直後に脱皮するのだが、ぶら下がっている殻が少なめだ。カマキリの幼虫は不可と同時に最初の脱皮を行うが、脱皮に成功したものと失敗したものが半々ぐらいのようだ。
数日にわたって孵化することがハラビロカマキリであったので、撤去せずに様子を見ることにする。

卵の下方の木のささくれは猫の爪痕。
我が家の5匹の猫のうち、3匹は今年4歳、まだまだ遊び気分に満ち満ちている。
猫小屋の天井にポツンとくっついた異物にめざとく気付き、金網を掻き登って調査したのだろう。卵嚢が落とされなくてよかった。
さて、赤ちゃんカマキリは?と周囲をサーチしたが、見当たらない。獲物を求めて庭に移ったのだ。
獲物はおそらくジューシーなアブラムシ
雨上がりの庭で猫草(エンバクを植えている)を収穫していると、ウッドデッキの際でスイートバイオレットの群生が花盛り。
越冬芋虫ツマグロヒョウモン(スミレやパンジーが大好物)がいないかと目を凝らしていたら、思いがけなくオオカマキリの幼虫と遭遇。

まだまだ生き物の数が少ないこの時期、獲物はいるのか?と庭を観察すると、グングン育ち始めたカラスノエンドウの茎にすでにアブラムシが群れていた。ちびカマキリたちにとってはジューシーなご馳走に違いない。

もう一つ、屋根下30センチほどで横桟の影にある卵には動きがない。庭の草木にある卵もまだだ。
孵化を早めたものはやはり温度なのだろう。
オオカマキリは交尾した場所の近くで産卵する、だけ?
オオカマキリママには草叢産卵派と、ウッドデッキ産卵派がいるんだろうか?
カマキリが鮭のように、自分が孵化した場所の条件にこだわるというわけでもないだろう。
もしかすると単純に、交尾した場所の近くで産卵するだけかもしれない。毎年、庭草でもウッドデッキでもカマキリカップルに遭遇するのだ。
今は剥き出しだしのウッドデッキの卵嚢だが、産卵の時期にはまだ葡萄の葉が茂っていた。屋根で生んだカマキリママは草叢だと思って産卵したのかもしれない。
例年は5月、今年2021年は3月に孵化 毎年5月になると庭のあちこちでカマキリが誕生する。2021年の春、庭には5つのオオカマキリの卵嚢があり、そのうちの一つが3月中旬に孵化である。 一部の卵が孵化 まだ肌寒い日もあるが …
2019年の啓蟄来たる 昨日、東の庭のレモンと金柑への施肥作業中、黄色い蝶がヒラヒラ舞うのを目撃。春なのである。虫が這い出してくる啓蟄なのである。最近見かけた虫を、生い茂る春の野草とともに記録しておこう。 イモムシ君の画 …
4月25日追記 ウッドデッキのもう一つの卵から孵化確認
先の卵嚢より1ヶ月遅れの孵化である。ウッドデッキ ではすでに葡萄がグリーンカーテンを作り始めている。生まれた幼虫たちは首尾良く脱皮に成功したようだ。

誕生したチビカマキリたちは葡萄のツルに散開していた。まだまだ小さくて葡萄をかじる虫には太刀打ちできそうにないけれど、成長したら頼もしいガーディアンになる。

この日、薄茶色のオオカマキリが多勢を占める中、1匹だけ黒っぽい赤ちゃんカマキリを発見。葡萄の枝の切り口に立っていた。

この庭のカマキリは3種。オオカマキリ、コカマキリ、そしてこのハラビロカマキリだ。
ここ数年見かける頻度が少なくなっているハラビロ。成虫になった姿を見せて欲しい。ガンバレ!
5月7日追記 おそらく最後のオオカマキリの卵から孵化確認
続いて、南天にあった二つの卵が相次いで孵化。最後に残ったものが5月7日に孵化した。こちらはもともと東の庭の葉蘭の剪定の際に見つけたもので、しばらくそばにあったマコニアコンフューサの株元においていたものを、4月下旬にオオカマキリの卵が0だった西の庭に移した。
孵化直後だと思われる卵嚢にアリが集まっていた。幼虫狙いかな?脱皮殻がかなりあるのでほとんどの幼虫は孵化に成功したみたいだ。

幼虫を探すと、すぐ近くの草叢にまだ集団でいた。この時10:42分。この朝の孵化に間違いない。

この時、ちょっと草の陰を覗き込むと3匹のササグモがカマキリの幼虫を捕まえていた。

12時に草むらを見てみると、幼虫が何かを食べていた。狩りを始めたのだ。すごいぞ!と感嘆していたら、食事中の幼虫にもう1匹が近づいてきて、対峙。そしてきびすを返して離れていった。何事か起こるのではとドキドキした。
