例年は5月、今年2021年は3月に孵化

毎年5月になると庭のあちこちでカマキリが誕生する。2021年の春、庭には5つのオオカマキリの卵嚢があり、そのうちの一つが3月中旬に孵化である。

一部の卵が孵化

まだ肌寒い日もあるが、昆虫たちが戻り始めた庭である。朝の虫パトロールの際、南側のウッドデッキの屋根裏にある卵嚢から幼虫の抜け殻がぶら下がっているのに気付いた。

3月、オオカマキリ卵嚢に孵化の形跡あり
例年より早い孵化:20210319撮影

3月に入り、幾日か汗ばむような暖かな日が続いたことがあった。半透明のポリカの屋根を通して日光に暖められた卵の一部(カマキリの幼虫は大抵一斉に孵化するが、数日にわたり孵化する例をハラビロカマキリの観察で確認済みだ。)が孵化したみたいだ。

このとき数メートル範囲に幼虫の姿を探したが発見できず。

今年の弱肉強食はすでに始まっている

継続して孵化が続いているかもと、脚立に乗って確認するのが日課になっている。孵化に気付いた2日後、覗き込んだ瞬間にサッっ何かが動いた。撮影したものを見ると、「足!」が写っている。淡い黄色の細い足、間違いないカマキリ っ子のものだ。

逃げる孵化したてのカマキリの幼虫
逃げ足早いのだ:20210321撮影

いったん下に降りて見上げると、一匹のカマキリっ子の姿を確認。そして同時に赤ちゃんより一回り大きな蜘蛛も。

カマキリに逃げ切って欲しい気もするが、蜘蛛に飢えて欲しくはない。
みんな何かを食べなければ生きていけないのだ。

オオカマキリの赤ちゃんと蜘蛛
弱肉強食はすでに始まっている:20210321撮影

捕食者といえば、3月20日に初ヤモリに遭遇。浴室のまどに張り付いていたのだ。
尻尾の付け根に膨らみがないからメスのヤモリだ。

浴室の窓に2021年の初ヤモリ
初ヤモリはメスのようだ:202100320撮影

孵化のタイミングは温度で決まる?

さて、残りの4つの卵嚢には変化がない。

一つは同じようにウッドデッキの屋根に生み付けられているが、ポリカ屋根の上に窓のひさしが張り出しているため、若干日当たりが悪いのだ。ナンテンの枝と葉蘭の枝の二つはほぼ日陰。ブロックの近くのものは朝だけ陽光が指す場所だ。

こちらは例年通り5月の孵化を予想している。

庭に生み付けられたオオカマキリの卵嚢4つ
他の4つの卵の孵化はまだだ:20210321撮影