密集した根をノコギリ鎌でゴリゴリ
2016年転居時に前の家から持ってきた葉蘭だ。地植えで大きく育ちすぎてしまった。
下画像は東の庭に植え込んで2ヶ月後。
梅雨期の湿気に満ちた空間で葉がツヤツヤしている。
引っ越してきた当時からこの庭にあった梅の木(葉蘭の後ろに幹が写っている)の近くに植えて、夏はその葉陰にすっぽり隠れることを期待していた。

そして大きくなりすぎて梅の葉陰におさまらなくなった。
下画像は昨年6月、夏は九州の強烈な日差しに葉焼けもひどくボロボロである。傷んだ葉をそのままにしてあるのは、前年の秋、手入れをしようと株を覗き込んだら腹の大きなオオカマキリママとバッチリ目が合い、葉の整理を断念したためだ。

周囲の小さな植物を飲み込む勢いを見て、今年こそ、葉蘭の株を小さくすることにした。
まず、株を削る部分の葉をチョンチョンと切っていく。すると、オオカマキリの卵を発見してしまった。

この卵嚢がくっついた葉軸は、近くのマコニアコンフューサの株元に引越しだ。孵化は5月頃になるだろう。
スコップは歯が立たず、ノコギリ鎌でゴリゴリ
さて、これからがなかなか大変で、スコップで株を割ろうとするが全然刺さらない。とにかく硬い。

そこでノコギリガマ登場。ぐさっと地面に刺してゴリゴリ削るように、絡み合いみっしり詰まった根を断つことにした。

そしてやっと切り離し成功。下画像が掘り出した根。

隠れていた虫がゾロゾロ
葉蘭は昆虫たちの隠れ家になっていて、冬の間の越冬場所にもなっている。
この作業をしている最中、何事かと葉表に登ってきたのはツチイナゴ 。この葉の近くでゴリゴリやっていたわけだが、振動が伝わるこの場所にずっと止まっていた。

もう1匹、葉の隙間から這い出してきたのはホソヘリカメムシ(おそらく)これも成虫越冬する昆虫だ。

そして、初めて遭遇したのがしたの物体。卵かな?蛹かな?
忘れずに時々のぞいてみよう。

そういえば、先日、葉の間からフラフラ〜とアシナガバチが出てきた。女王蜂の越冬場所にも使われたのかもしれない。
この葉蘭、庭の生き物たちにはとても重宝されているみたいだ。