葡萄がスズメガ幼虫で賑わう季節に異変

毎年夏になるとウッドデッキに誘引している葡萄に大きな芋虫たちが住み着く。スズメガの一種コスズメの幼虫だ。そろそろムチムチボディの終齢幼虫が現れても良い頃なのに、今年は1匹も見ていない。

今年のコスズメはわずか2匹

葡萄を鉢栽培していた頃から庭の常連であるコスズメ。下画像は昨年6月に撮影した蛹化間際の終齢幼虫。

緑色の大きな芋虫(コスズメ終齢幼虫)
魅惑のムチムチボディ:20220619撮影

ウッドデッキに2本の葡萄を誘引していて、夏になると毎日彼らと顔を合わせるのだけれど、今年出会った幼虫はわずか2匹。

下画像の小さなコスズメには5月の中旬に出会った。この個体に今年もよろしくと挨拶したのだった。

葡萄の枝を歩く小さな芋虫(コスズメ幼齢幼虫)
葡萄の枝にて:20230518撮影

もう1匹は先日撮影した茶色のコスズメ。こちらもまだ小さい。

葡萄の葉裏を歩く茶色い芋虫(コスズメ幼齢幼虫)
今年出会った2匹目のコスズメ:20230721撮影

さすがにこれはおかしい。大きなコスズメはいないのか?そういえば、ウッドデッキの床に散らばる大きなフンも見ていない。

寄生蜂のせいで、順調に生育できない年もあるけれど、頭数だけは減ることのなかったコスズメ達に何があったんだろう?

セスジスズメもいない

この庭にはセスジスズメも毎年やってくる。前庭に生えるコマツヨイグサを食べにくるのだが、彼らも今年は見ていない。

コマツヨイグサの葉を食べるセスジスズメの幼虫
去年はセスジスズメもよく見た:20220614撮影

ますますもって、これはおかしい。

アシナガバチが狩り尽くしている?

今年はアシナガバチが多い。働き蜂の誕生までこぎつけた巣は3つあって、そのうちのひとつは今も健在だ。

下画像はモッコウバラの鉢植えにあるアシナガバチの巣。女王蜂が一家を引き連れ引っ越して作ったこの巣は順調にサイズアップしている。

植木鉢に巣を作ったアシナガバチ
鉢植えモッコウバラにて:20230716撮影

もしかすると、カマキリの幼虫を見かける頻度が少ないのも、アシナガバチたちのせいだろうか?

下画像は、コアシナガバチに肉団子にされているカマキリの幼虫だ。

カマキリの幼虫を肉団子にするコアシナガバチ
アシナガバチに肉団子にされるカマキリの幼齢幼虫:20230614撮影

いや、カマキリが少ないのはキリギリスのせいかもしれない。大きくなると肉食になるこのバッタも今年は数が多いのだ。

ひょっとすると、今年の夏の暑さが原因?

それとも、この熱波が影響しているのか?

だんだん心配になってきた。

他の芋虫は大丈夫かな?クロメンガタスズメも、ホウジャクたちもまだ見てない。

ムカデはまだ1匹だけ。カメムシも最近見かけないぞ。

大丈夫かな?地球。