キイロスズメと(たぶん)エビガラスズメとホウジャクとクロメンガタスズメ

開花も終わりつつある朝顔と、ウッドデッキの猫小屋の金網に絡みつく山芋、庭木を覆い尽くす勢いのヘクソカズラを刈り払おうとする人間の邪魔をするものたちがいる。

ヤマノイモとキイロスズメ

西の庭の柘植と、東の庭のウッドデッキに毎年ヤマノイモが絡みつく。立ち上がる花も素敵だし、痩せたハート型の葉も観葉植物のみたいだと愛でていたのだが、今年、この植物に大きな芋虫が現れた。

山芋の葉と蕾
山芋の葉の下に柘植の木がある:20230808撮影

ウッドデッキの際にいた、むっちりした芋虫。スズメガだということはわかる。なんだか硬そうな尻尾だ。巨体がしがみついているのはイングリッシュローズの細枝。重力に負けて真下を向いている。でも、バラを食べるスズメガっているのかな?

図鑑で調べてキイロスズメと判明。そうなると目当てはこのバラに絡み付いたヤマノイモの方だ。

むっちりボディのキイロスズメ
細いバラの枝が巨体にしなる:20230903撮影

芋虫の顔を撮影しようとバラの枝を持ったら、ぽっきり折れて草叢に落下、慌てて拾い上げた。でも、顔をギュッと引っ込めて見せてくれない。この後、ヤマノイモのツルに枝ごと絡めておいたらそちらに移っていった。翌日はこの個体を見つけられなかった。

黄色い大きな芋虫
顔をキュッと引っ込めてしまった:20230903撮影

後日、小ぶりな個体に遭遇。やっとキイロスズメの顔が見れた。つぶらな目とはこのことだな。

ヤマノイモの葉をかじるキイロスズメの幼虫
ケシつぶサイズの小さな目が並んでいる。:20230915撮影

ヤマノイモの楽しみは、葉と花を愛で、僅かなムカゴを収穫することだったけれど、キイロスズメの観察が1つ加わった。でも、地中のどこかで年々成長しているに違いない根を掘り出してみたくもある。

ヘクソカズラとホウジャク:白いホシヒメホウジャク

ヘクソカズラは猫小屋の金網にも容赦なく取りついて、時折ホウジャクの幼虫たちを猫小屋に連れこむ。

ホシヒメホウジャクの幼虫は毎年現れるけれど、白かったっけ?

白い芋虫(ホシヒメホウジャクの幼齢幼虫)
尻尾だけ黒い:20230903撮影

この場所のホシヒメホウジャク幼齢幼虫は白いものばかり。同じ親から生まれたのかな?ヘクソカズラの白い花とも兄妹みたいだ。

ヘクソカズラの花と白い芋虫(ホシヒメホウジャクの幼齢幼虫)
これから緑色になるのかな?20230906撮影

猫小屋の中に入り込んだ虫たちは見つけ次第、庭に放逐。

紙コップの中の2匹の芋虫(ホシヒメホウジャク、
紙コップの中のホシヒメホウジャクとホシホウジャクの幼虫:20230903撮影

下画像はナンテンに絡みついて咲くホウジャク用のヘクソカズラ。この場所のヘクソカズラは彼らの食用として冬まで抜かずに残しておく。昨年は1月まで芋虫がいた。

ナンテンの木の上で咲くヘクソカズラ
ナンテンがすっかり覆われた:20230830撮影

白い幼虫のその後を追跡していないけれど、葉をかじっているうちに緑色に染まるのだろう。
終齢になると下画像のようなスタンダードな姿に変身するのかも。

えびぞりポーズをきめる芋虫(ホシヒメホウジャク幼虫)
枯葉みたいなホシヒメホウジャクの幼虫:20230915撮影

アサガオをかじる芋虫

傍若無人に庭を覆い尽くす蔓草の代表格がアサガオ。この家の前オーナーが導入したアサガオの零れ種が残っていたみたいで、東の庭に紫のアサガオ、西の庭では紫と白のアサガオが、引っ越してきて数年後に出現し勢力を拡大しつつ今に至る。

西の庭、下画像ではフェイジョア、枝垂れ梅、葡萄、ノウゼンカズラ、ヘクソカズラが絡み合った、大きな緑色の塊の表面を覆ってアサガオが咲き誇る。

枝垂れ梅とフェイジョアを覆う朝顔
グリーンモンスターみたいになっている:20230817撮影

玄関先のジャングルは道ゆく人の目に見苦しいに違いなく、家人にも不評なのだが、この緑の塊は全て命の一片が掛け合わさってできている。

朝顔とヘクソカズラとアマガエル
カエルが1匹写っている。生き物たちには大好評の蔓草たち:20230902撮影

絞りに変異したアサガオも出現。

早朝の、一面のアサガオの眺めを惜しんでついつい野放しにしてしまった。

しぼり咲の朝顔
朝、庭一面が朝顔の花で覆われる:20230902撮影

9月も中旬になりアサガオの開花も一段落し、そろそろ間引こうと思うのだが、葉をモグモグ食べている昆虫たちが鎌を入れる手をためらわせる。

おそらくエビガラスズメ

最初に見つけたのは、ウメに巻きついたアサガオをかじっていたこの緑色の芋虫。3齢ぐらいのエビガラスズメじゃないかと睨んでいるが、確信はない。尻尾はザラザラしているが湾曲はなく気門は赤。

緑色のスズメガ幼虫
エビガラスズメかな?:20230915撮影

この芋虫の成長を確認したいのだが、この日以降姿が見えない。アサガオの葉が綺麗に食べられているので、いることはいるみたいだ。

待望のクロメンガタスズメが3匹

エビガラスズメは見つけられないが、数日後にレモンに巻きついたアサガオで、今年初のクロメンガタスズメ幼虫を発見。(成虫には春に出会った)

アサガオのツルを歩く黄色い芋虫(クロメンガタスズメの幼虫)
黄色いクロメンガタスズメの幼虫:20230920撮影

アシナガバチが多い(現時点で3つの巣がある)影響か、水耕栽培ミニトマトを毎年のようにかじりにやってくるクロメンガタスズメが今年は0匹。今年は来ないんだと諦めかけていたので嬉しい。

2日後、同じレモンの木で茶色型のクロメンガタスズメと、

アサガオをかじるクロメンガタスズメ茶色型の芋虫
同じレモンの木で茶色型も見つけた:20230922撮影

リンゴの木のアサガオで黄色型をもう1匹発見。なんだ今年もいっぱいいたんだ。

逆さになってアサガオの葉を食べる黄色い大きな芋虫(クロメンガタスズメの幼虫)
さらにもう1匹黄色型がいた:20230922撮影

しかし喜びも束の間、最初に見つけた幼虫の体表に異変を発見。体のあちこちに黒い小さな斑点が見える。寄生バエに卵を生み付けられたらしい。

寄生蜂に卵を生み付けられた黄色い大きな芋虫(クロメンガタスズメの幼虫)
体表に小さな黒い粒々が現れた:20230922撮影

この2日後、レモンの木に近い猫小屋内の爪とぎポールに、なぜかクロメンガタスズメがぶら下がっていた。
薄汚れて弱っているようだが、まだ生きている。レモンにいた個体らしい。ちょっと猫にいじられたか?
それにしても亀甲金網の目よりも体の方が太いんじゃないかな?抜けるところを見たかった。

猫と爪とぎポールにいたクロメンガタスズメの幼虫
猫部屋の爪とぎポールにいた:20230924撮影

何事かと近寄ってくる猫たちから、幼虫のついた爪とぎポールをとりあげ、まだたっぷりと葉を残すアサガオに移すと葉をかじり始めた。
絶食していたのかちょっと痩せている気もする。

アサガオの葉を食べるクロメンガタスズメ
食欲はあるみたい:20230924撮影

でも、これでお腹を好かせることはないだろう。

成虫にはなれないかもしれないが、今、君は生きているよ。