ほんとうに生き物が動き出した

今ホトケノザの花盛り。追いかけるようにカラスノエンドウが蔓を伸ばし始めた。つまり草だらけの庭だ。

下心の藪草

今週は今年になって初めて蝶が庭にきた。写真は撮れなかったけれど嬉しい。

そろそろアブラムシがホトケノザやカラスノエンドウにコロニーを作り始め、ナナホシテントウやカマキリの幼虫(早いものは3月末には孵化する)が跋扈する季節が始まる。

ホトケノザの草薮が花盛り
ヒラタアブや蝶がやってくるホトケノザの花:20230218撮影

スイバも5株ある。冬でも美しい葉が好きだ。それに新芽は食用になる。
でももっぱら昆虫用だ。葉に穴が開くと何かが葉裏で生きているのがわかるのでついニンマリ。

ベニシジミ幼虫を期待して時々葉をひっくり返すが、美しい淡い紅色の芋ちゃんにはまだ出会えていない。その代わり、イタドリハムシには毎回のように顔を合わせる。スイバは彼らの食草の一つなのだ。

2月の庭の草むら
スイバもノビルもカラスノエンドウも人が食用可(20230218撮影)

まさしく啓蟄、虫たちの活動が始まる

気温が上がるとイタドリハムシがせかせか忙しい。5株あるスイバのそれぞれにイタドリハムシがいる。時折見せてくれる飛翔を撮影したいんだがうまく撮れない。

冬の間に幾度か目にしたギザギザ触角のこの虫を、すっかり気に入ってしまった。今年の彼らはみんなオレンジ色が淡い。兄弟姉妹か?

スイバの葉上の2匹のイダドリハムシ
忙しく行き交うイタドリハムシ:20230304撮影

動きの鈍かったツチイナゴも地面から離れる元気が出てきた。先日スイートバイオレットの葉上で日向ぼっこしていた個体と思われる。おそらく、この冬ただ1匹の越冬ツチイナゴ。

ウッドデッキの屋根下にツチイナゴ
冬を乗り越えたツチイナゴ(20230306撮影)

小さな蜘蛛の巣もあちこちに設営済み。狩りも再開。

3月上旬のクモの狩り
蜘蛛もハンティングを開始:20230308撮影

以前ウッドデッキで越冬を試みていたコガネグモを探しているが、まだ見つけられていない。

少し早めのホシホウジャク羽化

庭を歩くときは、草とその下にいるかもしれない誰かを踏まないように、敷石を所々に置いて慎重に移動する。

その敷石の上に茶色く枯れ葉めいたものがある。目を凝らすと、蛾。

3月、庭にホシホウジャクの成虫発見
敷石の上にポツンとホシホウジャク(20230308撮影)

なんと、3月上旬にホシホウジャクの成虫に遭遇。

回り込んで後ろからそっと撮影。羽化したばかりのようだ。

昨年この場所から1メートル足らずの場所にあるキンカンに、ヘクソカズラが盛大に巻き付いて、このホシホウジャクやヒメクロホウジャクの幼虫たちをたくさん養った。きっとその中の1匹だ。

3月に羽化したホシホウジャク
ホシホウジャクがちょっと歩いた(20230308撮影)

しばらくみていたけれど、トコトコ数歩動いただけで飛ばない。自分が飛べることにまだ気付いてないのか?

この、蝦蛄の尻尾みたいな尾が好きなんだ。近くから見ると、マリーゴールドの種がギュッと集まっているようだ。

ホシホウジャクの尻尾
マリーゴールドの種みたいだ(20230308撮影)

こんなに早く羽化して食べ物はあるのか?

現時点の花のラインナップは沈丁花、菜の花、白菜、梅、ホトケノザ、ムラサキケマン、タンポポ、スイートバイオレット、オオイヌノフグリ。吸える花があれば良いが。

そうだ。ゼラニウムの冬囲いを外しておこう。いくつか花がある。きっと気にいるはずだ。