期間限定の一見カミキリムシっぽい肉食昆虫

毎年4月ごろから庭に出没するようになるジョウカイボンは、黒タイツに茶色のコートとブーツを合わせた、ちょっと細身のシックないでたち。毎日忙しそうに葉っぱの上を歩き回っている。

ねじれた翅のジョウカイボン

今年初めて出会ったジョウカイボンはロシアンオリーブの葉っぱの上をせかせかと歩き回っていた。それが下の画像の個体。4枚の翅がねじれている。羽化に失敗したらしい。

飛ぶことはできそうにないが、6本の足はしっかりしていて、葉っぱから葉っぱへと渡り歩くスピードはなかなかのものだ。

ロシアンオリーブの葉の上の羽化不全のジョウカイボン
せかせかと歩き回っていた:20200421撮影

ジョウカイボンラッシュが続く

数匹のジョウカイボンが庭をウロウロしているようで、「庭に出ればジョウカイボン」という状態。

下はフェイジョアの幹にしがみついていた個体。

フェイジョアの幹にとまっているジョウカイボン
フェイジョアの幹にて:20200425撮影

数日後にはフェイジョアの葉っぱの上にて遭遇。同じ個体かは不明。

フェイジョアの葉の上のジョウカイボン
黒いタイツに茶色のブーツ:20200427撮影

庭のバラの新芽のいくつかにはアブラムシのコロニーがあって、ヒラタアブの幼虫やてんとう虫が食事にやってくるのだが、この日はジョウカイボンも食客となった。

バラの新芽とアブラムシとジョウカイボン
アブラムシを食べにきた?20200428撮影

ゆっくり食事するかと思いきや、照葉のホーム&ガーデンの密に茂った葉先をせかせかと歩き回ってなかなか捕食シーンを撮影させてくれない。ちょっとしつこく追いかけすぎたのか、パパラッチを嫌って飛び去ってしまった。

バラの葉から飛び立つジョウカイボン
フイッと飛んで行ってしまった:20200428撮影

生きていた!羽化不全のジョウカイボン

ロシアンオリーブから1メートルも離れていない花壇の縁で、あの、ねじれた翅のジョウカイボンに再会した。10日あまりを無事に生き抜いていたのだ。

カラスノエンドウやバラの新芽に集まるアブラムシたちをご飯にしているのだろうか。なんだかすごいぞ!
花粉や蜜も食べるというから、飛翔できなくても案外食事には不自由していないのかもしれない。

花壇の縁を歩く羽化不全のジョウカイボン
頑張って生きている:20200430撮影

今回も忙しく歩いていたが、撮影していると、危険を察知したのか静止。しばらくしてこの場所に戻ると姿を消していた。

ジョウカイボンは期間限定

この、まるでジョウカイボン祭りみたいな日々もあまり長く続かない。去年は一週間ほどしか姿を見なかった気がする。

葡萄の葉の上のジョウカイボン
葡萄の葉っぱの上で:20200501撮影

庭の草の丈が高くなり、昆虫の種類が増えてくるにつれ、出会えなくなったのだ。

今年は彼らを見かけるたびに記録を撮っておこうと思う。