おそらく我が家生まれのコガネグモ
昨年我が家の玄関ポーチにコガネグモが産卵した。その子供と思われる小さな小さな蜘蛛がウッドデッキで年越しをした。
コガネグモの卵嚢を開けてみる
年末の大掃除まで大事に置いていた蜘蛛の卵を壁から落として中を覗いてみた。
卵嚢はホウキの先で軽く払ったぐらいでは落ちない。いく本もの糸で壁に止めつけられ親蜘蛛の巣よりもはるかに頑丈だ。台風にびくともしないはずだ。
平べったい卵嚢の外周をハサミで切り取るとパカっと開いた。中は中空。
写真の上方にあるのが8月13日に孵化した卵。脱ぎ捨てられた殻がほとんど。
もう一つの9月22日に孵化した卵の中には生きられなかった子グモが随分と乾いて残っている。
同じ親グモの卵。かなり孵化率に差があるけれど2個目の卵からもたくさんの子グモが生まれた。
子グモたちは卵嚢から出てから数日、群がって卵にとどまり、それから散っていった。
コガネグモの幼生を確認
再びコガネグモに遭遇したのは11月初旬。最初に見つけた子グモは東の庭の紫蘇の枯れ枝にいた。この写真を撮った時には確か足を含めても5ミリなかった気がする。それでも砂つぶみたいだった孵化直後よりかなりのサイズアップ。
同時に西の庭のグレビレアの葉先でもう1匹発見。こちらは卵嚢から3メートルほどの場所。
けれど、数日後には双方とも見失ってしまった。
ウッドデッキに常駐のコガネグモ幼体
それからしばらくして建物南側のウッドデッキに張った葡萄誘引用のワイヤーにコガネグモを発見。
この時、巣に白く斜めに走る隠れ帯で気がついた。
まず、背中側。まだグレーバージョンだけど、お尻の模様が素敵だ。
お腹側から見ると、こちらは成体のお腹と同じような雰囲気。
実はコガネグモの幼体の写真資料を見つけられなくて若干の不安を持っていた。でもお腹がお母さんグモとそっくりだし、コガネグモで間違いなさそうだ。
冬を耐えるコガネグモ
ここは建物の南側で、天気の良い日中はとても暖かいのだけど、風は遮るものがなく吹き抜ける。そんな時には巣から離れてワイヤーにつかまっていたりする。風で壊されるのか巣がなくなっていることもしばしば。
下画像ではワイヤーに巻きついたままに干からびた葡萄のツルを足がかりにして耐えている。
ウッドデッキの柱の風下側にピッタリと貼り付いていることも多い。
この季節、獲物が十分にあるとは思えないが、少しづつ確実に大きくなって見つけるのが楽になってきた。
そして無事、年を越しました
場所を特定できている庭の生き物はこのコガネグモだけなのでほぼ日参していたら、初めて食事をしているところに遭遇した。何を食べているんだろう。
雌雄はわからない。もう少し成長したらわかるかな?でも大きくなったら天敵に見つかってしまうかもしれない。
このウッドデッキは雀のお宿になっているんだ。
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