粗皮の下からミミズク幼虫がトコトコ
ウッドデッキに誘引している2本の葡萄、ヒムロッドシードレスと安芸クイーンの剪定と粗皮剥ぎを行った。病気を起こす菌や、枝のなかを食い進むカミキリムシ対策だ。
2022年(栽培6年目)の収穫
栽培6年目となる昨年2022年の葡萄の収穫は、ヒムロッドは概ね順調。前年同様、黒とう病発生した枝は果実ごと切り落として廃棄したものの120房とまずますの収穫。お裾分けしたりジャムにしたりと家族で消費するには十分すぎる恩恵だ。
対する安芸クイーンは今年も絶不調。房数は30ほど。放任しているので房の形が悪いのはよしとして、とにかく熟さない。赤く色づいた粒(下画像にも一粒だけ写っている)は甘く美味しいのだが。
安芸クイーンの木全体としては生育がよく、ウッドデッキと逆側にも枝を伸ばして枝垂れ梅に巻きつくほど。いじましく11月まで萎びてきた緑色の房をぶら下げていたが、いっそのこと観賞用ブドウとでも割り切るか。
いやいや、もともと日当たりの良すぎる建物南側のグリーンカーテンとして導入したブドウだ。欲を出してはいかんな。
無肥料・無農薬でほとんど手をかけていないにもかかわらず立派な影を作ってくれるし、アマガエルやカマキリ、カメムシや芋虫(主にコスズメ幼虫)を呼び込んで、楽しませてくれるこの2本に感謝しなくては。
45リットル袋一つ分の剪定枝
ヒムロッド剪定
下画像は、ウッドデッキの右から側面を覆うように誘引しているヒムロッドシードレス。自らのツルで巻き付かせているので縦横無尽に重なっている。
剪定はあまり難しく考えす、新しく伸びた枝をまず5芽と6芽の間で切り落とし、それから付け根から切り落とすか、2芽に短縮するか、そのままにするかを行き当たりばったりで決めている。
今年は、根元近くの太めの枝を一本落とした。この場所は屋根のせり出しがほとんどなく雨晒し。そのためこの枝から伸びる枝のほとんどに黒とう病が発生して毎年全てを切り落とすことになるのだ。木の生育に悪影響があるかもしれないが、思い切ってカット。
安芸クイーン剪定
安芸クイーンは左側から天井下を覆うように誘引している。(側面を覆うと三毛猫みかんの窓からの視界を遮ることになるのだ。)
安芸クイーンは枝に虫が入っていると思われる数カ所の枝を切り落とした。こちらも大きな枝を一本カットしたので少し心配。
葡萄1本あたり45リットル袋1個分の枝を廃棄。
この日は剪定のみにとどめ、粗皮剥ぎは後日。誘引は
今年は粗皮削りを導入
翌週は粗皮削りに着手。今年は粗皮削りの道具(下画像の左)を入手。右は20ミリまで切れる剪定バサミ。
入手はしたものの粗皮剥ぎ道具の使い方がよくわからない。刃の鋭い方をおそるおそる捲れ上がった樹皮に差し込んで剥がしてみる。
ヘラみたいになっている方は、ガジガジと樹皮を擦るように使ってみた。多分使用しているうちに自分なりの扱い方が完成するんだろう。
樹皮が50センチほどの長さにわたり一気にはぎとれる時もあるし、チマチマと擦り取るしかない箇所もあるが、剥ぎ始めるとどこまでも続けたくなる粗皮はぎだ。
調子に乗って剥ぎ進んでいたら、裸になった枝をトコトコ移動する虫に気づいた。最初カメムシかと思ったが。これは・・・。
ミミズクの幼虫だ。サイドから撮影したら特徴的な尖り耳がしっかりある。どうやら冬の寝ぐらにしていた樹皮を剥ぎとってしまったらしい。
申し訳ないので、まだ樹皮の残っている箇所に移動させた。新しい春までの隠れ家を見つけることができただろうか。
この日に古い枝のみ大まかに樹皮を剥ぎ終えた。
葡萄の発芽までにまだ日があるので、気になる取り残しはちょっとづつ剥いでいくつもりだが、暖かくなるまでミミズク幼虫を移動させた周辺の樹皮には手をつけないようにしなければ。