カタバミ大好きヤマトシジミ

6月1日から飼育ケースの中にいる羽化不全のヤマトシジミ。シロツメクサ中心の食事で13日目を迎えた。同じく羽化に失敗したモンシロチョウは2週間生きて力尽き、ヤマトシジミの寿命も成虫になってから2週間ほどらしく、毎朝ドキドキしながらケースの中をのぞいている。

朝に咲き、夕にしぼむカタバミ

シロツメクサも食べるけれど、このヤマトシジミがいちばん好きな花はカタバミらしい。花に下ろすといつもすぐに蜜を吸い始める。

カタバミは午前中に咲いて、夕方には花をたたんでしまう。雨降りの暗い空の下では開花しないこともあり、シロツメクサほどには提供できていない。

黄色いカタバミの花から蜜を吸っているヤマトシジミ
一番好きなのはカタバミの花:20200612撮影

今朝の梅雨空では難しいかと諦めていたら、意外にも咲いているカタバミがあった。

早速、ケースに持ち込むと、今日は2つのカタバミを吸蜜した後、最後のシメはヒメジョオン。

ヒメジョオンの蜜を吸う羽化に失敗したヤマトシジミ
ヒメジョオン吸蜜を初めて確認:20200613撮影

ちょっとだけモンシロチョウロス

モンシロチョウが死んでしまって、少し寂しい我が家。思いがけずの飼育だったけれども、世話していると可愛くなるもので、元気な時のモンシロチョウの写真を、もっと撮っておけばよかった。

スカビオサの花の上の羽がくしゃくしゃのモンシロチョウ
我が家にとって特別なモンシロチョウ

ヤマトシジミの記念写真撮りました

なので、モンシロチョウが死んだ翌日、シロツメクサで食事中のヤマトシジミをケースから連れ出し写真を撮った。

空を背景にした記念写真である。

シロツメクサを吸蜜中の羽化不全のシジミチョウ
空をバックに記念撮影:20200609撮影

蜂蜜水を吸うモンシロチョウの食事は短時間だったけれど、花を吸蜜するヤマトシジミの食事時間は結構長い。花に執着しているときは、花瓶を持ち上げても動じないのだ。

シロツメクサのブーケを吸蜜しているシジミチョウのお尻
花から花へ歩いて蜜を吸う:20200609撮影

ヤマトシジミが天寿を全うする時まで

うっかり蝶の一生に関わってしまったけれど、ヤマトシジミが天寿(って言って良いのかな?)を全うしたら、飼育ケースは封印である。なるべく傍観者でいたいのだ。

それにしても、今まで遭遇しなかった羽化不全の蝶に、続けざまに出会うとは。
ジャングル化した庭が、蝶の生育には都合が良いのかも。