青いけれどヤマカガシ?

飼育中のヤマトシジミのために、東の庭のカタバミの花を摘もうと外に出たら、ウッドデッキの下から青と黒のとても綺麗な蛇が出てきた。どうやらヤマカガシのようである。

蛇の画像があります。苦手な方はご注意を。

下が、ウッドデッキから庭に降りようとしたタイミングで現れた蛇。地色がグレーに写っているが、実際はシオカラトンボのような青だった。
体つきはシュッと細身。

ウッドデッキの下から青いヤマカガシが出てきた
肉眼ではもっと青みがかって見えた:20200614撮影

ここは庭に降りるためにブロックを階段状に積み重ねている。ブロックには当然穴が空いていて、蛇が居心地よく潜むことができるわけだ。

黄色や赤の差し色がないヤマカガシ

最初、この蛇をヤマカガシだとは思わなかった。ヤマカガシには黄色や赤が差し色として入るという思い込みがあったのだ。一昨年見かけた個体もそうだった。お腹が真っ赤だったり、黄色だったりするものと。

青いヤマカガシの頭部
ヤマカガシで間違いないと思う:20200614撮影

けれど、この蛇の特徴に合う他の種を特定できず、青型のヤマカガシと判断した。地方により色の変異があるらしい。

この蛇、ゆっくりウッドデッキから這い出して、進行方向の1メートル先にあるスイートバイオレットの茂みに入って行った。

ほっそりした青型のヤマカガシ
この後、スイートバイオレットの茂みに這い込んだ:20200614撮影

ヤマカガシは毒ヘビだけど、とても臆病

ヤマカガシが猛毒を持つことは知っている。けれどとても臆病なのだ。

一昨年、東の庭の秋枯れの低草の上をのんびり横切っている大きなヤマカガシがいて、サッシを開けてウッドデッキに一歩踏み出した途端にその姿が目に入り、「ハッ」とこちらも硬直したのだが、同時に蛇の体も「ビクッ」と反応、途端にスピードアップして葉蘭の茂みに逃げ込んだ。

何に反応したのか実際のところ不明だが、私が驚かせたのだと思う。息を飲む音が聞こえたのかと考えていたら、蛇には耳がないそうで、ならば勢いよくサッシを開けてドンっと足を踏み出した振動が原因か。

あの後、長靴を履いてiPhone片手にそっと葉蘭の株を覗きに行ったけれど、見つけられなかった。その時の大きなヤマカガシは赤と黒と黄色の斑紋のあるヤマカガシっぽいヤマカガシだった。