冬に向けて庭の整理を始める

植物が勝手に繁茂していく様を眺めるのが好きで、草藪に目を凝らすと何かしらの生き物と会えるのも楽しみで、だから毎年夏の庭は草ぼうぼうだ。10月半ばになると昆虫たちの姿も数えるほどになり、様子を見ながらところどころのヤブに鎌を入れ始める。

フェイジョアの果実が落ち始める10月

とりあえずは西の庭のフェイジョア の周囲を片付ける。そろそろ果実の落下が始まるのだ。

ステンレスホーで草刈り
昆虫の楽園を刈り取る・・・:20211016撮影

1メートル間隔で植えた2本のフェイジョア。品種はクーリッジとアポロ。樹高は180センチほど。遠目に見ると一本の木に見えるかもしれない。今年の春それぞれの花粉で人工授粉させ、たわわとまでは行かないが、肥大した果実があちらこちらについている。

10月のフェイジョア
一見すると果実が付いてなさそう:20211016撮影

フェイジョア の果実の色は葉と同色。丸っこい形もよく葉になじみ、少し離れると果実なんて付いていないように見える。下画像はアポロだ。

10月のフェイジョア(アポロ)の実
人工授粉した果実が大きくなっていた:20211016撮影

ガサゴソとホーで草を刈り取っていたら、枝が蔓草で引っ張られた弾みにクーリッジの果実が一つ落下。毎年、アポロより一足先に収穫が始まるクーリッジだ。今はまだ硬い実だが、指で摘んで弾力が出るまで追熟させて食す。

落下したフェイジョア果実
草刈りの最中に落下:20211016撮影

枝垂れ梅とタイタンビカスにかかっていた蜘蛛の巣

アポロと枝を接するように枝垂れ梅があって、そのまた近くにタイタンビカスがある。二つの植物にまたがってハンモックのような蜘蛛の巣が長い間かかっていた。

太陽が西に傾くと、水平に編まれた糸が眩く輝く。

陽の光を反射する蜘蛛の巣
水平に張られた蜘蛛の巣:20211003撮影

雨が降るとビッシリ雨粒がつくけれども決して破れない。すごいのである。けれど、これも撤去。ごめんよ。

蜘蛛の巣の雨粒
細く恐ろしいほどに強靭な蜘蛛の糸:20211013撮影

敷石の下には謎のトンネル、そして蛇の抜け殻

こちらは東の庭。ウッドデッキに猫小屋ができて、足の悪い家人が猫の脱走の心配をせずに外に出れてこられるようになった。そしてジャングル状態(生き物たちとのデートスポットと呼んでほしい)の庭に絶句。さすがに申し訳なくなりこちらの庭も人間の観賞用にあちこち整理を始めた。

平板を置いただけの小道の位置をずらすため、剥がしたところ何者かの通り道が出てきた。もぐらかな。ヒミズかな。

敷石を剥がすと何者かのトンネルが
ヒミズかな?:20211016撮影

続いて見つけたのは蛇の抜け殻。縁起物なので取っておけばよかった。ヤマカガシかな?この庭で2回出会ったのだ。

草に引っかかった蛇の抜け殻
東の庭にて:20211016撮影