2年前(2017年)の5月、ホームセンターでラベンダー色のバラに一目惚れした。ブルームーンだ。
シュクっと長い茎の上に、淡い紫がかった花弁の大きな花がひときわ目立ち、ふと近づいて香りを嗅いでノックアウト!
衝動買いである。青バラ?と疑問符をつけたいけれど、夕暮れ時は青さが増すように見える。
短所?長所?薄い薄い花びらのブルームーン
開きかけのブルームーンはとても端正な佇まい。青いというより淡い赤紫の大輪の花を咲かせる。甘すぎず、強く香る。
茎は固くしっかりしているので上を向いて咲いてくれる。
ただ、一枚一枚の花弁がとても大きく、そしてとても薄く柔らかく、そのふんわりした質感がラベンダー色の花いろと、香り高さと相まり魅惑的なバラなのだが、その反面花弁が傷みやすくはある。
大きな花が咲ききると花弁が自重に耐えかねて花だけうなだれてしまうこともあるのだ。
下は終わりかけのブルームーンの花びら。薄さと柔らかさが画像から伝わるだろうか。
花は比較的、花軸に長く留まり、しおれかけた花びらも簡単にはハラリと散りはしないのだ。
ブルームーンの花弁は雨に弱い
今年、地植えのブルームーンが開ききる前に雨に降られて少し痛んでしまった。(ひょっとして全く薬剤散布をしていない影響もあるかもしれない。)
ラベンダー色にしか見えないブルームーンだが、黄昏時の薄暗がりの中では青味が増して見える。
つるブルームーンの長く硬い花茎
去年(2018年)に植えたブルームーンの枝変わり「つるブルームーン」はウッドデッキに誘引していて、この春水平に誘引された部分のほぼ全ての節に花芽がついたが、その1/3はバラクキバチの被害にあった。とにかく花茎が長いので、産卵しやすいのかも。
それはブルームーンも同じで、最初の蕾は全滅だった。
被害を免れたものは房咲きで咲いてくれたが、想定していたより花茎が長く、ほとんどの花がウッドデッキの天井にぶつかるという、かわいそうなことをしてしまった。
つるブルームーンの花はブルームーンと同様にとても柔らかな薄い花弁だ。
つるブルームーンは、大きな株になったら返り咲くらしいが、2年目の我が家の株はまだ一期咲。春で花は終わりだ。
このバラが一斉に花咲いていた間、窓を開けるたびに深呼吸。花の近くには猫が自由に室内から出られる外ケージがあり、猫たちも香りを堪能である。
花後のつるブルームーンの新たなツル
花が終わろうとする頃、花芽が出なかった部分(誘引が水平ではなかった部分)から新しい枝が伸び始めた。先端に花芽はなく、とても硬い茎だ。
しっかりと太い枝で、早めに水平に誘引した方が良いみたいだ。横に角度を変えようとしたらこの時点でクキッと折れ曲がり慌ててしまった。幸い大事なかったが。
ブルームーンのうどんこ病と黒星病
ウッドデッキの屋根の下、新葉に雨が当たらないつるブルームーンの新葉にうどん粉病が発生し「やさお酢」で対処した。
このバラにもアマガエル君が住んでいるので、彼らの体にかからぬよう避けながらの噴霧である。
今のところ露天のブルームーンはうどん粉病なし。
だが黒星病は逆にブルームーンの足元の葉に発病である。
ウッドデッキで雨から守られているつるブルームーンは無事だ。