花の咲いた大根と終わりかけのビオラを処分できないわけは・・・

庭で収穫し損なった大根の花が咲いている。プランターには間延びして元気がなくなったビオラがある。どちらも処分する時期が来ているのだが、大根はモンシロチョウに大人気、ビオラにはツマグロヒョウモンの幼虫の集団が住んでいる。

芋虫の写真があります。苦手な方はご注意ください。

モンシロチョウの乱舞

去年の秋に種をまき、年を跨ぎながらちょっとづつ収穫していた大根である。草むらの中でとうがたち、1メートルをゆうに超えて花をつけた。様々な虫が蜜を食べにやってくるが、ここのところモンシロチョウが群れ飛ぶ日々が続いている。

大根の花と3匹のモンシロチョウ
一日中蝶の姿が絶えない:20210522撮影

窓から外を見やれば、白い蝶の舞を眺められるというのは気持ちの良いもので、ついボーッと見惚れて時が経つ。

大根の花にやってきたモンシロチョウ
あっちでもこっちでも吸蜜中:20210522撮影

下の写真を見るとモンシロチョウに混じってスジグロシロチョウもいる。

大根の花の蜜を吸うモンシロチョウとスジグロチョウ
左はスジグロシロチョウのようだ:20210522撮影

大根は今回が初めての栽培だが、こんな光景が見られるのなら毎年種まきしてみようか。あるいはこのまま放置して、自然に種が落下するに任せるのもいい。

大根の花はそろそろ終わりのようだ。でも蝶が来なくなると寂しいので、数株切り戻してみた。また花が咲くかな。

蛹への期待が膨らむツマグロヒョウモン

ブラックベリーの2つのプランターと、バラの鉢植えに冬の間ビオラを一緒に植えていた。寂しくなりがちな鉢植えも華やぐし、ビオラの萎れ具合を見て水やりができるから。

冷房を入れたくなるような暖かい日がいく日かあり、暑さに弱いビオラは一気に元気をなくした。姿が乱れに乱れ、片付ける時期がきているのだけれど、どのビオラにもオレンジと黒のトゲトゲ芋虫がたくさん住んでいる。

終わりかけのビオラとオレンジと黒のトゲトゲ芋虫(ツマグロヒョウモン)
一つのプランターに20匹はいる:20210522撮影

ツマグロヒョウモンの幼虫たちだ。小さいものからそろそろ終齢に達するサイズまでの芋虫たちが、モゾモゾと動き回っている。彼らはパンジーやスミレが大好物。小さな個体は春に孵化したものだろうか。大きな個体は越冬組かもしれない。暖かくなって食欲爆発というところか。もしも食料が乏しくなったら、庭のスイートバイオレットの群生に引越しさせよう。たまにプランターから離れてウッドデッキの上を移動する幼虫を見かける。慎重に歩かなければ。

ところで、彼らの蛹はかなりカッコいい。ツノツノがあって、それが金色や銀色に光るのだ。1匹ぐらいどこかわかりやすい場所でサナギになってくれるとうれしい。

このプランター、ツチイナゴの越冬場所になり、トノサマバッタも産卵・孵化した。冬の昆虫たちの住処としてとても優秀だ。来年もここにプランターを置こうかな。

ツマグロヒョウモンの産卵

幼虫たちを撮影していたら、成虫のツマグロヒョウモンがやってきた。メスだ。ビオラの株に潜り込み、葉の間を歩きながら卵を生みつけている。

プランターのビオラに散乱する蝶(ツマグロヒョウモン)
小さな白い卵を生みつけた:20210522撮影

レモンや金柑の木の周りを、ダンスするように飛びながら産卵するアゲハチョウとは随分様子の違う産卵だ。

近くで撮影していても臆することなく作業を続ける。もしかしたら彼女の時間はあまり残っていなくて、人間なんかに構う余裕がないのかもしれない。