アブラムシにスズメバチにテントウムシに蝶に蛾と大集合
庭の梅の実の様子を見に行くと、新しい枝にびっしりアブラムシがついていた。これをどうしたものかと思案しているとフイっと頭上に大きな蜂が飛来。スズメバチである。
おそらくオカボノアカアブラムシ
灰色のアブラムシである。枝を揺らすとコナのように舞い落ちる。オカボノアカアブラムシと思われる。
この梅の木は花後に剪定をした。樹勢の強い木なので反発して枝がわっと出る。いつもはちょこちょこ枝をカットするのだが、今年はエドの看病で手一杯だったのだ。
このアブラムシ、見た目はちょっと気持ち悪いけれど、毒もなく人間には無害。もちろん梅には良くないし、実の収穫にも差し支えが出てくる。どうしようと眺めていたらとブーンと羽音がして、頭上の枝にスズメバチがやってきた。
葉を舐めている?コガタスズメバチとキイロスズメバチ
オオオッと動揺したが、巣が近くにある様子もなく、威嚇のカチカチ音も鳴らしてない。そっとそっと後ずさって、スマホを持って戻り撮影。コガタスズメバチのようだが、確信がない。
アブラムシを食べるわけでもなく何をしているのか不明。葉を舐めているような感じ。1分弱いただろうか、ブンっと飛び立ち庭から消えた。
その数分後、今度はキイロスズメバチが飛来。こちらも同じように葉を舐めているっぽい。
後で調べると葉の表面の甘露(なんだか美味しそうな響きだ)を舐めることがあるらしい。スズメバチは肉食一辺倒かと思っていた。
庭の外からやってきたようだが、いつぞやウッドデッキにスズメバチが営巣しかけたことがある。家の周囲や屋根裏を調べるべきかもしれない。
蝶や蛾も葉を舐める?ヒメジャノメとトンボエダシャク
そういえば、先日、ヒメジャノメが2匹、梅の葉にいたのを撮影したんだった。これもどう見ても葉っぱを舐めているみたいだ。
そしてもう1匹、トンボエダシャク。蝶のように見えるが蛾だ。こちらは口吻を伸ばして葉の表面を舐めているのを映像で確認した。
トンボエダシャクは昼に活動する。この時はゆったりと羽を広げたり閉じたりしながら葉の上を歩き回っていた。よく似た蛾に、ウメエダシャク、ヒロオビトンボエダシャクがいるが、お腹の黄色いラインがくっきりした梯子文様なのでトンボエダシャクだと思うのだ。
休憩中のユウマダラエダシャク
そして同じく昼に活動する蛾なのだが、じっと葉に張り付いて動かないユウマダラエダシャク。
和紙に薄墨を散らしたような模様をしている。胴体豹柄。翅が少し破れて、なんだか疲れているようだ。
大型のテントウムシ、ハラグロオオテントウ
暗い葉陰に鮮やかな黄色い甲虫がいた。てんとう虫に似ているがひとまわり大きい。別種の昆虫かと思いきや、ハラグロオオテントウという最大種だった。
こちらはアブラムシがお目当てだろうか。体が大きい分たくさん食べてくれそうだ。ツヤツヤピカピカでとても美しい。見えなかったけれどハラグロという名前の通り、お腹側が黒いらしい。
アブラムシ、このままにするか悩む
梅の木が枯れることはないと思うのでこのままアブラムシをほっといてもいいけれど、実を収穫したいしで少し悩む。薬剤は使わないけど放水だけさせてもらおうか。
ところでこのオカボノアカアブラムシ、夏になるとイネ科の植物の根本に移動するらしい。そして春になると翅の生えた個体が梅の木に戻るとか。ちょうど今、梅のすぐそばでエンバクが実をつけている。このまま置いておくとアブラムシがこちらに引っ越してくるのかな。いやエンバクは一年草とあったから大丈夫か。
おびただしい数の幼虫と蛹、ときどき成虫 庭の実梅についたアブラムシを放水で洗い流すつもり予定だったが、アブラムシの天敵であるテントウムシが大発生。幼虫も成虫も大食漢の彼らの仕事ぶりを見てみたくなった。 毎日テントウムシ祭 …