ゴマダラカミキリは毎年6月にやってくる?

早めの夏剪定をされてスカスカの枝振りになったリンゴにゴマダラカミキリを発見。3年連続6月の出現である。今年も山に連れて行ったが、今回ばかりは飼育すべきだったかもしれない。怪我をしていたのだ。

こんなに目立っていいんだろうか

2.5センチから3.5センチもある大型のカミキリムシだ。全体が黒っぽい。とても目立つのだ。

鉢植えに水をやる傍らウッドデッキから庭を見回した時「!?」と視線を止まった。そこにゴマダラカミキリ。

リンゴの枝のゴマダラカミキリ
ゴマダラカミキリは毎年やってくる:20210628撮影

この昆虫は結構人間に嫌われている。成虫は樹皮をガリガリかじるし、幼虫は幹の中を食い進み、成虫が大穴をあけて出てくる。ひどい時には樹木は枯死だ。庭で見つかれば即殺が常なんではないだろうか。

とりあえずフリカケの空容器に確保。下画像は容器を逆さまにしている。

ふりかけの空き瓶に囚われたゴマダラカミキリ
目についたふりかけの空き瓶に閉じ込めた:20210628撮影

小さな飼育容器を物置から引っ張り出し、そちらに移してからこの個体の異変に気づいた。体の節々に土のようなものが付いている。にじみ出した体液で固まったのかもしれない。お尻部分も何だか扁平だ。

見た感じ、歩くのに支障はなく、この時キュイキュイと怒ってます。

虫かごの中の手負いのカミキリムシ
ケースに入れて怪我虫だと気づいた:20210628

3年連続山に放す

そして夕方、2019年、2020年とカミキリムシを連れてきた山にドライブ。

大きなシダが垂れている下には渓谷があり、この時、雄のシオヤアブがそばのガードレールにとまり、またすぐに飛んで行った。

大きなシダのある山肌
大きなシダの下に渓流が流れる:20210628撮影

飛翔は無理かもと、昨年の個体と同じように樹木の葉に捕まらせた。早く隠れないと捕食者に見つかるかもとハラハラ。近くでカラスの声もした。

怪我をしたゴマダラカミキリ
飛べないかもしれない:20210628撮影

上の画像の傷を見ていて、たった今、猫たちに捕まったのかもと思い至った。

カミキリムシを見つけた場所から猫の外ケージまで約3メートル。ウッドデッキを歩いていて猫にケージ内に引っ張り込まれた可能性はある。やっとのことで猫手を逃れ、リンゴの枝までよじ登ったところだったとか。

葉を渡る手負いのゴマダラカミキリ
飼育した方が良かったかもしれない:20210628撮影

葉の上を歩いて去っていったカミキリムシ。何だか申し訳ない気がしてきた。