霜にも負ケズ!
12月に入り、寒さにかじかんだような庭で、堅そうなリンゴの葉っぱをモグモグかじって成長している毛虫がいる。去年は秋に大発生、今年はちょっと遅れて姿を現したフェイク毒虫キバラケンモンだ。
12月、幾度かの降霜で傷み始めたリンゴの葉
エスパリエ仕立てを目指しているものの、中途半端な剪定で形が崩れつつあるリンゴ(ローズパール)。夏に一度枝を整理した後、新たに伸びた枝がヒョロヒョロと冬空に伸びている。
11月までは青々していた葉が、この寒さで一気に赤黒く縮れてしまった。

この木の今年の食客芋虫は、モンクロギンシャチホコとリンゴケンモンだけかと思っていたら、ひょっこりキバラケンモンが顔を見せてくれた。
キバラケンモン、今年は5匹
去年31匹をカウントしたこの毛虫、毒毛虫っぽいが毒はない。リンゴケンモンしかりこのキバラケンモンしかり。この手の紛らわしい毛虫を我が家ではフェイク毒虫と呼んでいる。
12月6日に撮影した下画像、まだまだ体が細く、ワサワサした毛ばかりが目立つ。頭部とお尻に2つづつ乗っかっている茶色い毛玉も貧相だ。

それから10日あまり経過、下画像では体にみっしり肉がつき、茶色の毛玉もポンポンのように膨らんだ。
降霜を葉裏でやり過ごし、気温が上がると食事を開始しているようだ。

この日、5匹カウント。どの個体も爆食中。やがてリンゴの木を降り、常緑の草を見つけて綴り合わせ、その中に繭を作るはずだ。