蛹の食べ放題?アシナガバチかヤモリか
プランターのビオラで育ったツマグロヒョウモンの幼虫がある日一斉に蛹になった。そして日に1つのペースでサナギが消えていく。どうやら何者かが食糧貯蔵庫とみなしているようだ。
ツマグロヒョウモンの集団蛹化
6月1日のことである。ジョロを持ってプランターに近づくとツマグロヒョウモンの幼虫がぶら下がっていた。蛹になろうとしているのだ。このプランターだけで7匹。鈴なりといったところ。
よく見ると普段は真っ黒なトゲの一部が透明になっている。今まさに、外皮の中で蛹化作業中なのだ。
夕方には全て蛹になっていた。下には4つのサナギが写っている。
隣のプランターでも同様にあちらこちらにサナギが出現。下画像の蛹のメタル鋲は金色に見える。
この調子なら羽化も観察できるかもと期待を大きくしていたところ、日に日に蛹の数が減っていく。上画像のサナギは6月12日に跡形もなく消えた。
日に1つのペースでサナギが消える
羽化なら蛹の殻はどこかに残るはず。食べられているのだ。
確かにもし私が昆虫の捕食者だったら、身動きできない鈴なりの蛹を見つけて狂喜乱舞、日参するだろう。
このご馳走プランターに目をつけた幸運な生き物は誰か?おそらくアシナガバチだ。
アシナガバチ連日お食事中
下画像は11日に撮影したアシナガバチ。口元で何やらモグモグ。そういえばこの日は一番最初に蛹化した個体が消えた日だ。
背中の模様が見えないので種類は特定できない。ご飯中のアシナガバチは近くに寄っても動じない協力的な被写体だ。ウッドデッキの外側に回ってもう一枚撮影すればよかった。
ウッドデッキ居住中のヤモリ
もう一種、蛹を食べそうな生き物がいる。ヤモリだ。下は珍しく昼間に出てきたヤモリ。いつも見かけるものよりも色が濃い。ヤモリも体色を環境で変えるのでニホンヤモリだと思うけれど、ミナミヤモリぽくも見える。
この個体は、翌日も昼間のウッドデッキに出没。
ツマグロヒョウモンの蛹はまだ5つ残っている。いくつか安全な場所に引越しさせようかと思案中だ。