卵を守るジョロウグモ
我が家で頑張っているジョロウグモたちが一匹、また1匹と姿を消していく。産卵期を迎えた蜘蛛たちは巣を捨てて卵を産むのだ。
ジョロウグモは産卵した後、死ぬまで卵を守るという。
いなくなるジョロウグモたち
庭にいた5匹のうち最初にいなくなったのは右足が一本しかない5本足の蜘蛛。11月21日に巣が空になり、卵を探したけれど見つからなかった。
次に巣を捨てたのはレモンと梅の木の間にはられた巣の持ち主。通路を塞ぐ位置にある巣の下を屈んで通り過ぎながら上を見ると、光る糸と黒い彼女のシルエットが空に浮かんでいた。いなくなったのは11月26日。レモンの木を仔細に捜索したが卵は発見できなかった。
下画像は、南側のウッドデッキにはこぢんまりとした巣をもつ、まだ痩せっぽちの蜘蛛。この数日後、この場所からいなくなった。
卵嚢を守るジョロウグモ
残っているジョロウグモはあと2匹。
11月25日、プルーンの鉢植えと梅の木の間に巣を張っている蜘蛛が、枝を下っているのを見つけて、産卵かと期待。
でも、翌日、巣の中央に戻っていた。お腹も変わらず丸いから産卵ではなかったようだ。
今年は暖冬だけども12月に入ると気温が上がらない日も出てきて、蜘蛛たちもなんだかしんどそうだ。
そして、この蜘蛛は12月13日に巣を捨てて、巣の起点の1つだった梅の枝の付け根に卵を産んでいた。
卵嚢は枯れ葉も巻き込んで幹にしっかり止めつけられている。お腹がほっそりした蜘蛛は卵に覆い被さるようにして動かない。
梅の木を剪定する予定だけど、この卵は春まで大切に置いておくからね。
最後の一匹、電線のジョロウグモの巣は、ブドウの枝から伸びた糸が巣の基本構造を支えている。
産卵が先か、巣が壊れるのが先か、私はハラハラしながら空を見上げる。
12月13日、ついに巣が壊れてしまい、蜘蛛を探して電柱の写真をいく枚か撮った中に、彼女の姿を見つけた。陰の中にモヤモヤと見えているのは卵嚢のようだ。やっぱり子供たちを守っている。
この高所で生まれた子グモたちのいく匹かが、来年また電線に巣を作るんだな。
これで、今年のジョロウグモもいなくなったと寂しく思っていたら、玄関先のグレビレアと、その上を走る電話線との間にジョロウグモを発見。
お腹の大きさの感じからすると、もし産卵するとしても来年になりそうだ。まだ獲物はいるようだけど、寒さに耐えられるか心配だ。
冬のはしりの強風がジョロウグモの巣を吹き散らす 昨年、庭に君臨したコガネグモとナガコガネグモは今年少なく、秋の庭を占領しているのはジョロウグモたち。 9月:東の庭がジョロウグモだらけ ジョロウグモの密度が濃いと意識したの …