薄茶色のコカマキリ、獲物はヒシバッタ
梅雨明けした北部九州。朝、猛暑に備え、鉢植え植物に水やりをしていたら、花壇の縁の暗がりで、コカマキリの幼虫のハンティングに出くわした。
枯れ草と見紛う見事な保護色
何か動いた?と目をこらすと、地面や枯れ草と同系色の小さなカマキリがいた。まだ羽のない幼虫である。
前足の内側の白黒模様、コカマキリだ。
伸ばした足はそばにある枯れ枝にそっくり。動きがなければ気づかなかっただろう。
両手で枯れ草を抱え込んでいるように見える。
抱え直すような仕草の後、枯れ草がパラパラこぼれ落ちて、獲物の姿が見えてきた。
ヒシバッタだ。頭から丸かじりである。
どうやら、人間の注意を引きつけたものは、一瞬のハンティングの動きだったようだ。
地面の上のヒシバッタを鎌にかけた際、近くの枯れ草ごと抱き込んでしまったのだろう。
シュッと細身なコカマキリの卵嚢
そういえば、この春、この近くに置いていたプランターの縁の裏にコカマキリの卵があった。
ウッドデッキに運んで水耕栽培の容器に使うつもりだったけれど、卵嚢を見つけて動かすのをやめたのだ。
もしかすると、ここから孵化した子供かもしれない。
オオカマキリの幼虫もすくすく成長中
今年、庭には他にオオカマキリの卵嚢が2つあって、それぞれ子供たちが生まれている。
関連リンク>>カマキリベイビーラッシュ:オオカマキリの孵化
下は西の庭、レイズドベッドにあるバラ(レディ・エマ・ハミルトン)にいるオオカマキリの幼虫。おそらく鉢植え椿の卵嚢から生まれた子供だ。
撮影した日は違うが、コカマキリは上のオオカマキリがいた花壇の足元にいた。双方が出会えば、体の大きいオオカマキリが有利に思える。
ただ、オオカマキリは枝の上に、コカマキリは地面の上に常駐しているようで、意外と生活圏が重ならないのかもしれない。
下は東の庭のカマキリの幼虫。ウッドデッキに両面テープでくっつけた卵嚢から生まれた子カマキリだろう。
去年の最初の成虫カマキリとの遭遇は8月25日。あともう少ししたら大人のカマキリに出会えるはずなのだ。