ロシアンオリーブは甘くて渋いのである

10月に入りロシアンオリーブ(別名:ホソバグミ、ヤナギバグミ)の実が色づき始め、月末には真っ赤に染まった。生のまま口に含むと甘いが渋い。ジャムにしようにも実は小さくて種が大きい。よってホワイトリカーにつけてみることにした。

4月下旬に満開になった花のほぼ全てが結実。初夏の時点では、とんがった細長い実は葉色に馴染んで目立たない。

まだ小さなロシアンオリーブの実
花は全て結実するようだ:20190709撮影

秋:実が丸く膨らむと同時に色づき始める

秋になると、実が丸く膨らみ、黄色く発色してようやく果実らしくなってくる。

少し黄色味を帯びたロシアンオリーブの実
この頃やっと丸みを帯びる:20190922撮影

丸みととも果実内に水気が増し柔らかくなり、同時に赤く染まり始める。

赤く色づき始めたロシアンオリーブの果実
10月に入って色づいた:20191009撮影

生食:甘くて渋いグミの味

10月月末にはほとんどの枝で完熟、黒みを帯びるほど色づいた実は柔らかく甘いが、グミ特有の渋味もある。グミを食べ慣れた世代に聞くとグミなんだからこんなもんだと言うのだが、やっぱり生でたくさんは食べられないと思う。

赤い実がびっしりついたロシアンオリーブ(ホソバグミ、ヤナギバグミ)
真っ赤に熟したロシアンオリーブ:20191029撮影

2メートルほどに育ったロシアンオリーブのほとんどの枝にびっしりついた果実。今回その1/3くらいを収穫してちょっとだけ果実酒を作ることにした。

収穫したロシアンオリーブ(ホソバグミ)の果実
1/3ぐらいを収穫:20191030撮影

ツチイナゴの日向ぼっこの邪魔をする

天気が良かったこの日、上方の枝にツチイナゴを発見、収穫作業に枝を揺すられて迷惑そうに見下ろしている。

ロシアンオリーブの葉陰からこちらをのぞいているツチイナゴ
ひょっこり顔をのぞかせたツチイナゴ20191030撮影

ロシアンオリーブには特に病気も食害もなく、時折下のような穴の空いた葉っぱを見かけると珍しいので写真を撮るほど。

食害されて穴が空いたロシアンオリーブの葉
時々虫にかじられる程度:20190908撮影

ツチイナゴもただ日向ぼっこをしていただけのようで、この日は近くのフェイジョアの枝にも太陽の光を満喫している風の別のツチイナゴがいた。

果実は小さくタネは大きい

ジャムも考えたのだが、下の画像のように果実は小さく、タネは大きいのだ。これを裏ごしするには相当な根気が必要で、私にはない。

念のため水に数時間つけたが、這い出てくる虫はなし。ざっと洗うだけで良かったようだ。

ロシアンオリーブ(ホソバグミ)の赤い果実を水につける。タネと果実の大きさを一円玉と比較する
小さな果実に大きなタネ:20191030撮影

その後、水を切り、キッチンペーパーで水気を拭って余り物のホワイトリカーと角砂糖で適当に小瓶に漬け込んで終了である。甘みはおいおい調節するとして、仕上がりが待たれる。

ロシアンオリーブ(ヤナギバグミ)の赤い果実をホワイトリカーと角砂糖で果実酒に
甘みは後で調節するつもりだ:20191030撮影

ロシアンオリーブ、地面へ逃走す

我が家のロシアンオリーブは、10号スリット鉢に植わっている。その鉢を転倒防止にテラコッタの鉢にすっぽり入れて置いたところ、スリットから根を出し、テラコッタ鉢の真ん中に空いているたった一つの小さな穴を探り当てて、地面に到達してしまった。

鉢植えのロシアンオリーブの根元
すでに地面に根を下ろしている:20191030撮影

来年の春に果樹用の鉢に植え替えるつもりだったのだがこのままで様子を見ることにした。

ロシアンオリーブは乾燥に耐える植物だが、10号の鉢に2メートルの樹高になると晴天日の水やりは欠かせなかった。
現在は鉢の周りに敷き詰めている陶板が、地表からの水の蒸発を防いでいるため、夏日が連続する時期以外は水やりは行なっていない。また、肥料は水耕栽培の液肥が余った時に順番に鉢植えにかけている、それだけである。

あまり大きく育って欲しくないのだ。