無肥料・無農薬のレモン(とげなしリスボン)に花が咲いた
庭植えのとげなしリスボン、世話をしていないので結果的に無肥料・無農薬栽培となっている。それでも春が来れば花が咲き、ミツバチがやってくる。イセリアカイガラムシも常駐だ。
鮮やかな薄紫の蕾がびっしり
無肥料のためか、寒さが原因かは不明だが、冬の葉の色が黄色くなっていたレモンである。
春の訪れとともに緑色が蘇り、ぎゅっと拳を握りしめたような赤い蕾がぎっしりとついた。

蕾が膨らみ始めて淡い紫の色合いになると、遠くから見ると蕾自体が花に見えるらしく、あの花は何?と声をかけられたりする。

無肥料が原因?雌しべがないリスボンレモンの不完全花
そして5月、レモンの開花が始まった。
けれど、花の多くはパラパラと地面に散り落ちてしまう。受粉のできない不完全花が多いのだ。

不完全花は咲くには咲くのだが、花の中央にあるべき雌しべがない。

完全花には太い雌しべがある
受粉可能な花には、たくましい雌しべがついている。花の香りに誘われてミツバチもやって来た。(ニホンミツバチかセイヨウミツバチかは不明だ。)

このミツバチ、この後に不完全花にも立ち寄った。蜜はあるのかな?花をまさぐるミツバチの動きで不完全花の花びらは散っていく。

レモンの完全花、受粉成功
受粉が終わると完全花の花びらも散ってしまうが、雌しべの根元に小さな果実ができるのだ。

一匹だけのイセリアカイガラムシ
このレモンの木には、ちょっと前から一匹のイセリアカイガラムシが住んでいた。レモンの樹液を吸う、いわゆる害虫だ。
ワタフキカイガラムシという別名を、なるほどと思わせる純白の白い毛が見える。昆虫は出会うほどに面白く、多様性に満ちた形態に飽きることがない。

このイセリアカイガラムシ、数が多ければ対処が必要だが、一匹だけならこの木の負担にならないだろうと、しばらく住まわせることにした。
思い出した時にまだいるかな?と所在確認である。
カイガラムシは最初に発見した場所から動くことはないが、体の下の白いワタのようなものが少しづつ厚みを増してお尻がせり上がっていく。ここに卵があるらしい。

この時、お尻に丸い水滴をくっつけている。甘露だ。ねっとりして糖分を含むこの液体がレモンにくっつくとスス病発生である。
カイガラムシの子供達が孵化したら厄介なことになるかな?スス病って水をかけて拭えばよかったんだっけ?なんて、ちょっとだけ思案する日々。
イセリアカイガラムシ、死す
けれど、ゴールデンウィークが終わったある日、このカイガラムシに異変が・・・。
5月8日に体に穴が空いてる?と気づき、11日に空っぽになってしまった体をみて、喰われてしまったのだと認識。
イセリアカイガラムシは死んでしまった。

天敵のベタリアてんとう虫が来たのかもしれない。