庭にオリーブの木はないのだが、「これオリーブ?」と通りがかりの人に指さされるのが「ホソバグミ」と「フェイジョア」だ。
「ホソバグミ」、別名「ロシアンオリーブ」は春になると淡いレモンイエローの小さな花を全身に纏い、控えめながらかぐわしい香りを漂わせるのだ。
ロシアンオリーブは落葉樹
「ホソバグミ」、「ヤナギバグミ」という名の方が本当なのだろうが、購入したホームセンターでは「ロシアンオリーブ」と書いてあった。初めての冬、ハラハラと落ちていく葉っぱにオロオロしたのだが、グミ科の樹木は落葉樹だそうで、心配する必要はなかったわけだ。

鉢植えのまま二度目の開花
10号のスリット鉢に植えて2回目の開花である。
成長が早く、すでに高さは2メートル越え。大きく育ちすぎるのではと、怖くて地植えできないでいる。
昼前から夕方まで日の当たる、西日がかなり強烈な場所だが、暑さや乾燥にはかなり強い。
気まぐれに液肥をやる程度にもかかわらず、4月になると葉の付け根に沢山の花芽をつけてくれた。

星型のラッパのような淡いレモン色の花は、ほのかに香る。

日差しの中のロシアンオリーブを撮影し忘れた。光の粉をまぶしたように一段とまばゆいのだ。

奔放に伸びた細い枝が風にそよぐと、シルバーリーフが日に輝いて美しいのだが、植木鉢ごと転がりそうになるので、テラコッタの鉢の中に置いている。
来年こそ鉢替えか、地植えをしないと鉢は根でいっぱいだ。
5月に入ると花が散り始めた。花の付け根から外れてそのままパラパラと地に降り注ぐ。
下画像の枯葉は、去年のロシアンオリーブの落ち葉。去年この鉢のそばに生えていたシソの零れ種が芽を出している。

ロシアンオリーブは、葉と花と実を楽しむ
花が散るとまた別の楽しみが始まる。
ほとんど花の数だけ実が膨らみ始める。
下の画像2枚は去年(2018年)のものだ。
受粉は虫任せだ。

黄色くなった葉は散ってしまうが、冬になるまで全ての葉が散り落ちることはなく、10月になると、まん丸の小さな実が赤く色づいた。

ロシアンオリーブの実で果実酒が作れるらしいが、去年、このたわわな実りを堪能したのは鳥たちである。