バラ(ホーム&ガーデン)の根元から羽化

今年もあのダース・ベイダー型カミキリムシが庭に出現。黒い背中に点々と白い星を散らしたゴマダラカミキリだ。バラの枝をガシガシ食べているところを発見。どうやら我が家生まれの個体のようである。

雌のゴマダラカミキリ

小雨の中、ホームガーデンの枝の表皮を齧りとっているゴマダラカミキリのお尻を発見。

バラの枝をかじるゴマダラカミキリ発見
おそらくメス:20200619撮影

ゴマダラカミキリのオスメスの判別は触角の長さでわかるそうで、雌は体長と同じぐらい。オスは体の2倍ほどあるそうな。

この個体はどうやらメスのようだ。人間が近くで見ていても構わずガリガリ。この鋭い顎ならなんでも破壊できそうだ。

バラの枝で食事中のゴマダラカミキリ
美味しそうに食べてます:20200620撮影

枝の枯死、根元に大穴

集中的にかじられているこのバラはホーム&ガーデン。2017年に植えたものだ。ゴマダラカミキリに表皮を食い尽くされた枝は枯れてしまった。

ゴマダラカミキリに表皮を食べられて枯れたバラの枝
ガジガジやってくれました:20200621撮影

さらに愕然としたのは、根元に開いた大穴。
どうやらここから這い出たものらしい。

ゴマダラカミキリが孵化したバラの根元
ぽっかり空いた大きな穴:20200621撮影

ゴマダラカミキリ拉致・放逐

見つけてから3日後、山に連れて行くためにゴマダラカミキリを捕まえて紙コップに落とし込んだ。まだ産卵していないと信じたい。

紙コップに囚われのゴマダラカミキリ
観念した様子のゴマダラカミキリ:20200622撮影

去年、カミキリムシの外観からダース・ベイダーを連想し、その時の個体をアナキンと名付けたのだが、上の写真を見ていて円筒形の穴の中でハン・ソロが冷凍されるシーンを思い出してしまった。君はメスだけどハン・ソロだ。

下画像は、縁まで登ってきてラップに突き当たり、「ナニ、コレ〜!?」って叫んでいるところ。

紙コップから逃げようとしているゴマダラカミキリ
頑張って逃走を試みる:20200622撮影

ラップには穴を開けているのでご心配なく。呼吸できます。

まだ飛んだことがないゴマダラカミキリ?

アナキン(去年のゴマダラカミキリです)を放した山まで再びドライブ。おそらく同じ場所で紙コップからラップを外したのだが、なかなか飛ばない。

下の画像ではついに飛び立つか?と思ったらフェイントで、このあと翅をたたんでしまった。

紙コップの縁から飛び立とうとするゴマダラカミキリ
飛ぶのが超絶下手だった:20200622撮影

しばらく待つと、今度こそ飛びたったのだが、直下に転落。

この個体、もしかしたら穴から出てきてずっとホームガーデンを齧り続け、移動していないのかもしれない。つまり飛んだことがない可能性あり。

仕方ないので、木の枝に乗せて山に放した。

林の葉の上を逃げるゴマダラカミキリのお尻
葉っぱの上に乗せてみた:20200622撮影

頑張れ、ハン・ソロ。ここならいっぱい食べるものがある。パートナーを見つけて交尾し、樹勢の落ちた木を見つけて卵を産む、その本能が命ずるままに生きていいのだ。

バラの根っこの穴にボンドを流し込む

さて、あとはハン・ソロが開けた大穴である。
このままにしておくと、他の虫が入ったり、水が入ったりしてよくないらしい。どうしようかと考え、手持ちの木工用ボンドを流し込んで塞いでみた。

バラの根元のカミキリムシが開けた穴に木工用ボンドを詰める
木工用ボンドを詰めてみた:20200622撮影

大丈夫かな?