昆虫疫病菌:エントモファガグリリ
アカネコの庭にてショウリョウバッタの変死体が発見された。
西の庭、地面からまっすぐ一本伸びた梅のひこばえの地上70センチほどの高さにしがみついたまま死んでいたのだ。
閲覧注意!バッタの死体の画像があります。苦手な方はご注意を!
エントモファガ・グリリはバッタの数の調整役?
ツチイナゴにヤブキリ、キリギリスにヒメギス、ショウリョウバッタにオンブバッタと狭い庭ながら数種のバッタがひしめく我が家。バッタの天敵とも言われる疫病菌発生である。
見慣れぬ色のバッタを見つけて撮影しようと近づいて、死んでいることに気がついた。
一本だけスルルと天に向かって梅の切り株から伸びたひこばえの先端にしがみついての、死だ。

バッタカビとも言われるこの菌に感染すると、バッタは地上から草の先端などの高い場所へと登り、その場にしがみついたまま息絶える。
風の吹きとおる場所にあるその体から発生した胞子は広く拡散され、新たに感染したバッタたちが同じ道を辿るのだ。
キリギリスやイナゴなどのバッタが異常な大発生した際、エントモファガグリリにより自然収束することもあるらしい。
自分たちの種に死をもたらす菌の繁殖のために行動を制御されるという、ちょっとホラーな現象だ。この庭でこれからたくさんのバッタの墓標を見るのかな。ちょっとドキドキなのである。
この下、アップ画像を掲載するのでご注意を。
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ミイラ化しているようにも見える。

ぎっちり枝を抱き込んだまま息絶えた。
