ノウゼンカズラとオシロイバナの季節到来
北部九州は長〜い梅雨の真っ最中。数日雨が上がり気温が真夏日並みに上昇すると、一気に庭がカラフルになる。バッサバッサと剪定しても毎年、迷惑なくらい旺盛に咲くノウゼンカズラとオシロイバナ。乾燥に耐えて花をつける宿根バーベナとマツヨイグサ。木陰で涼しげに咲いているのはホスタ。
今が主役、古木のノウゼンカズラ
季節に先んじて夏の風情を感じさせてくれるのが、東の庭の主ともいえるノウゼンカズラ。今、伸びた新枝の全てにシャンデリアのような花房をつけている。枝先の花が一斉に開花すると重みで地面につくほどに頭を垂れる。
ひとしきりの開花を終えたバラが、梅雨明けに開花を始めるまでの色の乏しい庭に、ここだけは華やかだ。
この花は蜜源として昆虫たちに大人気。アゲハ蝶やジャノメ蝶など大型、中型の蝶はもちろん、アシナガバチにハナバチも頻繁に飛来。
上画像の花房はホーム&ガーデン(バラ)の樹冠を覆うように覆いかぶさり太陽光を遮断中。花の終わりを待って剪定する予定。切った後に出る新枝の先には再び花がつく。丈夫さではピカイチの植物だ。
不滅のオシロイバナ
芋のような球根を作り、種でも簡単に増えるオシロイバナである。一度は全てを庭から掘り上げて、大きなプランターで育てようとしたのだが、掘っても掘ってもどこからか顔を出す。
観念して、枝垂れ梅の古木の足元を彼らの領地として認めることにした。
上画像の株はこの厳冬で地上部が消えたが、暖かくなると同時に土中の球根から太くしっかりとした芽を出した。この梅雨の間に急成長、現在草丈・横幅共に1メートルほどだ。
カチコチ地面にて、咲く
この長梅雨を享受しているのが、我が家で通称「砂漠地帯」と呼ぶ3平方メートルほどの地面に生えてきた植物たち。下画像に写っているのはすでに枯れたツボミオオバコと開花中のバーベナ。天気に恵まれて(つまり梅雨が長くて)どちらも去年より株が増えた。
砂漠地帯の新メンバーのコマツヨイグサ
マツヨイグサの一種なので夕方に開花する。匍匐した茎と葉の形状からコマツヨイグサだと思っている。去年、1株だけ見た記憶がある。今年はあちこちに出没。我が家の定番草となりそうだ。
実は玄関の真正面にあるこの「砂漠地帯」。草が生えると十分見苦しいので「雑草抜けば?」と言われたこともある。
しかし、この植生がなかなか面白いのだ。砂利の上でよくバッタを見かける。開けた草地が好きな昆虫も多いのだ。
木陰のホスタ(ギボウシ)
オシロイバナと枝垂れ梅を挟んだ反対側に、ギボウシ(ホスタ)がある。植えて3年目だ。頭上には梅の枝が傘のように広がっている。オシロイバナは南側の明るい場所、こちらは幹の影だ。ユリに似た楚々とした花だ。
庭のある家に住んでから、天気が良い=晴ではなくなってきた。雨が降れば地面が潤い、カエルも騒ぎ出して賑やかになるし、新たに発芽する植物もあるし。
雨も良いものだ。程々の降りに限るけれど。
乾燥エリアの自生植物 西日の当たるコンクリートばりの駐車場に、地面の露出した場所がある。1メートル×3メートルほどの細長いこのエリアを我が家では砂漠地帯と呼んでいる。カチカチに硬い乾燥した地面の上で自生する植物たちが、我 …
太陽と土と雨水だけでOK! 夏になると、強烈な西日を物ともせずに俄然元気一杯咲き始めるのはノウゼンカズラとオシロイバナ。旺盛に茂る雑草の緑の中にノウゼンカズラのオレンジやオシロイバナの黄色や赤がとりどりに散らばって、夏の …