乾燥エリアの自生植物
西日の当たるコンクリートばりの駐車場に、地面の露出した場所がある。1メートル×3メートルほどの細長いこのエリアを我が家では砂漠地帯と呼んでいる。
カチカチに硬い乾燥した地面の上で自生する植物たちが、我が家の寂れた感を倍増させているけれど、この植生がとても好きなのだ。
砂漠感を醸し出す小さな植物
コンクリート打設はされていないが、車が駐車することもあるこの場所の地面は硬く締まり、表面には細かな砂利が散らばっている。

足やタイヤで踏んづけられながら頑張るツボミオオバコは、草丈15センチほどにしかならない。地際に視点を下げると、荒地に生える柱サボテンみたいに見えるのだ。

針のような細い葉の小さな草は、オオバコよりもさらに乾燥に強いようだ。コロンと丸く盛り上がる名前知れずのこの植物も、砂漠にポツポツと生える草を連想させる。

乾燥した場所で自生する花
中には花を見せてくれるものも。
花をつける植物は、コンクリートの際に集中している。コンクリートの下の湿り気のある部分に根を伸ばしているのだろう。
下画像は、おそらく宿根バーベナ。

庭石菖もやはり、コンクリートの際に咲く。

どちらの花も、時にはタイヤに踏みにじられつつ、可憐にたくましく咲いている。
今、迷っているのは、寂寥感漂うこの砂漠エリアをこのままににするか、少し人間が手助けして庭石菖や宿根バーベナなど、乾燥に強い花を増やしていくか。
この砂漠エリア、私以外のものには不評なのである。