我が家にある2本の柑橘樹はアゲハチョウたちに大人気。常連のナミアゲハに混じって、クロアゲハが産卵にやってきた。それに初顔のシジミチョウが2種。まだまだ昆虫たちは活発に活動中だ。
クロアゲハ、ふわっと飛来し産卵
黒字にオレンジの斑がある黒いアゲハチョウだ。尾状突起がそれほど長くないのでクロアゲハと判断。
この蝶が舞い降りた西の庭には、現在アゲハチョウが吸蜜するような花はない。ただ、いろんなアゲハの幼虫の主食となる柑橘樹、金柑とレモンがあるのだ。
早速、金柑の周りでダンスを始めたクロアゲハ。あちこちの葉に卵を一つづつ産みつけていく。
数メートルのところにレモンもあるけれど、そちらには見向きもせず、金柑だけに産卵していた。やっぱり昆虫にもこだわりというか好みがあるということか。
角ばった翅の大きなシジミチョウ:ウラギンシジミ
バラの葉に翅を開き加減でとまっている蝶を見つけた。先の尖った面白い形の翅を持っている。若干茶色の混じった黒い翅の真ん中に白い斑紋がある。メスのウラギンシジミだ。オスはオレンジ色の斑紋なのだ。
翅の裏側はコショウを薄く散らしたような白。モンシロチョウほどの大きさなので、シジミチョウ科に属するとは思わず、図鑑で調べるのに手間取った。
ウラギンシジミは成虫で葉裏で越冬するらしい。この東の庭にある常緑樹は金柑、レモン、南天、沈丁花。西の庭に行けばフェイジョアがあるが、どれも2メートルに満たない樹高では宿としては不適かもしれない。
尾状突起のあるシジミチョウ:クロマダラソテツシジミ
鉢植えのハニーサックルに止まっていた小さな蝶、これは一目でシジミチョウと判別。この庭では初めてみる種類だ。翅の模様の特徴からクロマダラソテツシジミのオスと判断。
この蝶には細く短い尾状突起がある。ただ、本来はまっすぐ伸びているべきものがこの個体のものはくるりと丸まっている。
角度を変えて撮影した画像では、合わせた翅の隙間に表側のブルーがかすかに見える。
名前の中に「ソテツ」を持つこの蝶はソテツに産卵する。この庭にはないが、ご近所の庭にソテツがあるのだろう。
小雨をやり過ごすための休憩だったようで、数分後に戻るといなくなっていた。