スズメヤドリコマユバチの繭だろうか
今年はコスズメの大きな終齢幼虫を見かけない。どうやら寄生蜂の影響もあるらしい。傷のあるものや繭を背負った幼虫がいるのだ。
死んだ芋虫の画像があります。苦手な方はご注意を。
去年は茶色の芋虫だったが、今年は緑色でやってきたコスズメの幼虫である。保護色だから見落としている可能性もあるが、寄生昆虫の犠牲になっていたのかもしれない。
寄生蜂の脱出痕?脇腹に大きな傷口のある芋虫
異変のある芋虫を見かけたのは6月14日。脇腹に黒い傷跡がある個体を発見。寄生ハチが食い破った痕だろうか?体長5センチほどの幼虫でこの時はまだ葉っぱをかじっていた。その後この個体は確認していない。
緑色のまゆをくっつけた小柄な幼虫
こちらはとても細身で小柄な幼虫で、俵型をした緑色のまゆをしょっていた。撮影日は6月17日。
この幼虫を19日、20日と、この同じ葉の上で撮影している。コスズメの幼虫は葉っぱの端の方から綺麗に食べ尽くしては、次の葉に移動する大食漢なのだが、この個体が食事しているところを見ていない。
空っぽの繭、力尽きた幼虫
そして24日、落ちて死んでいるところを発見した。
初めて見たときから、ほとんど大きくなっていないようだ。
この近くにあの繭も落ちていた。繭の蓋が綺麗に開いている。寄生していたものは羽化に成功したのだろう。
空の繭にくっついているのはコスズメ幼虫の尾の形をしている。あの芋虫は脱皮に力を使い果たしたのかもしれない。繭の蓋が見当たらないので、寄生蜂の羽化はこの場所ではないみたいだ。
果たしてこのスズメガの幼虫に寄生していた昆虫はなんなのだろう。
1匹の幼虫に1つだけ卵を産み付けているところから、スズメヤドリコマユバチが最有力候補だ。
茶色いコスズメもやってきた
少しづつ肥大してきたヒムロッドシードレスの房の中に、おなじみの茶色いコスズメを見つけた。
ただ、じっとしている。
顔の先っぽがまだ白っぽいので、脱皮したばかりかもしれない。幼虫は果実も食べるのかな?
見回すと、他に緑色2匹、茶色1匹を確認。
卵を産み付けられた痕はないかな?と気になり始めた。