ゴマダラカミキリは飼育4日目、オオハキリバチは救助直後に死んでしまった
猫以外の動物には極力干渉しないことにしているが、例外があって、その一つがゴマダラカミキリ。見つけ次第、身柄を確保して山に連れて行くのだ。そして屋内で見つけた生物は猫たちに見つかる前に戸外に出すことにしている。
今年2匹目のゴマダラカミキリ
8/16:コンクリートの上を歩いていたゴマダラカミキリを見つけた。
触角の長さからメスである。オスの触覚は体長の2倍ほどに長いのだ。美しい昆虫だが、メスは樹木の根本に産卵し、幼虫たちは幹を食い進んで庭木を枯死させることもある。慌てて身柄を確保である。

大雨のため、山へ連れていけない
いつもは当日か翌日には山へ連れて行くが、長雨が続いて沢に沿って走る山道は土砂崩れの危険性大。しばらくケーズ住まいをしてもらい、天気が回復したら車を出すことにした。
この日の食事はロシアンオリーブとバラの枝。口に合うと良いが。

しばらくするとロシアンオリーブの枝に登ってきた。食べてくれそうだ。

食欲旺盛だったが、突然弱るゴマダラカミキリ
8/17:翌朝ケースを覗くと、バラもロシアンオリーブもよく食べ、おびただしい糞が散らばっている。ケースを掃除したのち、切ってきたばかりの新しい枝に取り替えた。
8/18:旺盛に食べた後がある。昨日同様ウンチもいっぱい。けれど、様子がおかしい。ケースの蓋につかまらせて床に伏せておいたはずが、落っこちてひっくり返っていた。弱っている?

ケースを掃除した後、いつものメニューにリンゴの枝も追加。元気になるかな?

寿命だったかもしれない
8/19:文字通り虫の息である。ご飯を食べた様子もない。

この日、枝葉の小山をケースの外に作った。その葉陰での最期であった。
寿命だったのかもしれない。とするとその前にたくさん卵を生みつけたはずである。バラをはじめ庭木の根元の野草を整理して念入りのチェックをしなくては。
室内にオオハキリバチ
洗面所の窓ガラスと断熱シートの間に挟まっている黒い影。大きな頭をしたこのシルエット。オオハキリバチである。ひと目で判別できる理由は、去年も2匹室内で捕まえたからだ。そういえばあの時もカーテンと窓ガラスの間でトラブっていた。

動かないので、ちょいとつついたらモゾモゾしはじめた。が、ほとんど身動きする空間がない様子。

ここは小さなはめ殺しの窓に2枚の断熱シートを継いで当てている。四方とシートの継ぎ目部分のみテープで固定しているだけなので、もしかしたら張り合わせが一部緩んだ箇所から隙間に潜り込んだか?
断熱シートをそっと剥がして、虫網を被せて救助した。
ぐったり飛べないオオハキリバチ
はばたきを全くしないので、地面におろしてみた。
飛ばない。ひょっとして何日かあの場所にとらわれていたのか?お腹空いてるのか?とすぐ近くのカーペットローズの花を差し出してみたのだが、反応しない。

そして、救助から数分後、6本の足が内側に折れ曲がり、死んでしまった・・・と思う。
翌日、この場所を見ると、ハチの体がない。でも生き返ったんじゃなく、食べられたんだろう。ニホントカゲかニホンカナヘビか、あるいは肉食のアリたちに。
2年続けて出現したオオハキリバチ。我が家の壁の中に巣を作っている可能性大である。
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