素手厳禁!ブドウスカシクロバの幼虫
我が家には2本のブドウの木があって、毎年コスズメ(スズメガ)の幼虫を養っている。先日ブドウの葉裏に芋虫のシルエットを確認。今年も奴らが帰って来たかとめくってみたら、初めて出会う薄レモン色の毛虫がいた。
刺されると痒い毛虫
細く長い毛がまばらに生えている。撮影後、早速イモムシハンドブックを参照。ブドウスカシクロバの幼虫だ。「注意?」マークが付されているので毒があるのかも。さらに調べると刺されると痒くなるらしい。
そういえば下画像のような無数の穴あき葉がかなりある。この食害跡をてっきりコガネムシの仕業だと思い込んでいたが、ちょっと食べ方が違う気がしてきた。
下画像はマメコガネのカップル。コガネムシは葉脈を食べ残すようにして食べ進むのだ。やっぱり上の食べ跡はあの毛虫か?
他にもいないかとブドウの葉裏をチェックしている最中、2回アシナガバチのパトロールに遭遇。葉の間を縫うように飛び過ぎていった。ありがたいことに、この日他の個体は確認できず。翌日には前出の幼虫も姿を消した。
有能な警備員アシナガバチのパトロール
翌々日の見回りで2匹の幼齢幼虫を発見した。けれど大きな個体はいない。この日も再びパトロール中のアシナガバチがそばを通り過ぎた。ブドウスカシクロバの幼虫について集合性があると書かれている。つまり発生するときは1匹2匹ではなく大発生ということらしい。その割には数が少ない。
建物南に面したウッドデッキの左右から中央に向かって二本の葡萄を誘引していて、残り3メートルほどで二つのブドウの葉が触れ合うほどに迫っている。その真ん中に、ツマグロヒョウモンが大発生したビオラのプランターがある。
ツマグロヒョウモンの幼虫をあらかた食べ尽くしたアシナガバチが、集中的にブドウスカシクロバの幼虫を狩っているのかもしれない。そんな希望的観測のもとに、この毛虫も駆除せずに様子を見ることにする。
毒毛は心配だが、毎年やってくるコスズメの幼虫ほどには大食漢ではないだろう。
梅の木にいたからウメスカシクロバかな?
ブドウスカシクロバの成虫を撮影してないかと画像を検索していたら、それらしき蛾のカップルがいた。けれど彼らがいるのは梅の葉の上。ウメスカシクロバの可能性が高い。両者はとても似ているのだ。
全身黒づくめで、透明な翅に刻まれた翅脈が美しい。ブドウスカシクロバの方は体がメタリックブルーに輝くとか。ぜひ一度お目にかかりたいものだ。
さて、この幼虫のことはアシナガバチに任せるとして、マメコガネの方、こちらは我が家に寄宿している雀一家にお願いしたいと考えている。我が家は2年連続、雀のお宿になっているのだ。
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