スズメバチにアマガエル、蜘蛛にトンボ
南側ウッドデッキのグリーンカーテンとして誘引している葡萄を種々の生き物たちが利用している。目的は様々だ。
晴れの日のカエル
葡萄をサンスクリーンとして利用しているのはニホンアマガエル。樹上性のカエルだ。枝や葉にくっついていることが多いのだが、時には葡萄の房の上に座り込むこともある。

乾燥した日が続くと体が骨張ってくるようだ。脱水気味なのかな。握り合わせた両手がいじらしい。
雨の日には姿が消える。地上に降りて狩りをしているのか。
ハナバチの雨宿り
蜜を求めて様々な花を訪問するハナバチ。吸蜜する花のない葡萄の木を利用することは滅多にない。
この日、雨に打たれながら鉢植えの金柑の花を渡り歩いて頑張っていたが、葡萄の葉裏で雨宿りを始めた。

雨の日も、晴れの日も、ハグロトンボ
去年まで数回しか出会っていない、我が家ではレアなトンボ。今年はウッドデッキでよく出会う。
たいてい葉の上で休んでいて、撮影しようと近づくと、翅をひらりひらりとはためかせて飛び立ち、数メートル離れた葉にとまる。
アオハダトンボと迷ったが、くの字っぽい羽の形からハグロトンボと判断した。飛ぶ様子はとても優雅だ。

主知らずの蝶の蛹
収穫した葡萄に蛹がくっついていた。蝶のものだろう。アゲハチョウかもしれない。
葡萄の葉を食べそうにはないので、羽化に適した場所を求めてはるばる登ってきたのかな。

アシナガバチが頻繁にパトロールしている場所で、幸運にも羽化に成功したようだ。
翅を伸ばすとき果実が邪魔になりそうだが、まだ粒の小さい頃に羽化したのかもしれない。
ササグモサイズの小さな蜘蛛は住処として
こちらは、葡萄の房に巣を作っていた蜘蛛。大きさはササグモほど。名前は不明。蜘蛛図鑑が欲しいところだ。
家を壊されて右往左往しているところを捕獲して、庭に出てもらった。

脱粒した果実は虫たちのもの
ヒムロッドシードレスは脱粒しやすい葡萄で、熟すと軽く触れただけで粒が外れる。8月に入ると毎朝数粒は落ちている。
脱粒するほど完熟した実はとても甘い。昆虫たちの大好物なのだ。
下画像では破れた果実にアリが群がっている。この後アリが食べている粒以外は庭に投げた。その実をどんな生き物が食べるのか観察してみたい気もする。

先日、夜、ランタンを持ってウッドデッキに出た際には幼齢のチャバネゴキブリが床に落ちた粒にかじりついていた。翌朝には中身がほぼ空に。1匹で完食したとしたらお腹を壊しそうだ。入れ替わり立ち代わり他の昆虫が立ち寄ったのかもしれない。
キイロスズメバチもブドウ好き
黄色いハチが葡萄の房に1匹。ハンティングの最中かとスマホを持って近付いた。一心不乱にガサゴソと体勢を変えながら頑張っている。

さらに近づいてみると、葡萄を食い破って食べていた。

近距離撮影している人間を完全無視しているこのハチ。アシナガバチだとばかり思っていたら、キイロスズメバチだっ!
スズメバチが夢中になるほどブドウが甘くて助かった。とても攻撃性の強いハチなのである。
アシナガバチ、葡萄の近くで営巣中
葡萄に発生したブドウスカシクロバをことごとく食べ尽くしてくれたアシナガバチ。7月下旬、こじんまりとした巣が、ウッドデッキにおいたコンテナの縁にあることに気づいた。
ブーンと飛んでコンテナの陰に消えたハチを追って発見したのだ。あまり巣を刺激したくないのでピンボケ画像となってしまったのだが、セグロアシナガバチっぽい。彼らもアシナガバチの中では攻撃性が高いとか。

この時期にしては、小ぶりな巣だと思う。コンテナは建物から10センチほど離しておいてあり、巣は壁に面した縁に作られていて見落としたのだ。これから9月までが一番攻撃的になる季節。気づいてよかった。
とにかくコンテナの中のもの(ダイソーのワイヤーフェンスを格納している)は冬が来るまで取り出しを断念。巣の近くの葡萄は早めに収穫し、洗濯物を離したところに干すことにしよう。