シロアリと紛らわしい昆虫たち
蛍光灯に比べて虫を集めにくいというLED光源の玄関灯だが、夜になると小さな虫たちが集まってくる。透明な羽を持つ小さな昆虫を見かけるたびに、「もしかしてシロアリ?」とワタワタする我が家である。
毎年恒例の羽アリたち
最初の発生は7月8日。降り続いた雨が小休止した日の夜だったと思う。玄関灯に今年最初の羽アリの群れがやってきた。
羽アリはこの梅雨時に必ずやって来るお馴染みさんだ。この夜、ニホンアマガエルもヤモリも出動して食事会である。
7月豪雨後の羽アリ大発生
2度目の羽アリの群れは7月豪雨のあと、初めて晴天となった日の夜にやってきた。この夜の羽アリの数は玄関からの出入りを躊躇するほど。
玄関灯の周りだけでなく、玄関ポーチの天井や、玄関サッシのガラス、床の方まで羽アリたちがうごめいていた。
シロアリと羽の生えた蟻の見分け方
一応、毎回、シロアリでないことを拡大画像でチェックしている。判断する際に確認するポイントは3つ。
3つの違い | シロアリ | 羽アリ |
触 覚 | まっすぐ | くの字に折れている |
胴のくびれ | 寸胴 | はっきりとしたくびれ |
翅(はね) | 4枚ともほぼ同じ長さ | 前翅が長く、後翅は短い |
下の画像を見ると・・・
- 触覚・・・左の個体でくの字に曲がっていることがわかる。
- 胴のくびれ・・・頭、胸、お腹と、串に刺したお団子みたいにくびれている。
- 翅(はね)・・・大きな羽の下に、短い翅が透けて見える。
3つのポイントをクリアして、やっとひと安心なのである。
シロアリだと勘違いしてあたふた:フタツメカワゲラ
下画像の昆虫がやってきた夜、我が家では「シロアリが出た!」と大騒ぎ、上の3つのポイントのことごとくに引っかかるのだ。
触覚はまっすぐだし、くびれはないし、羽の大きさが同じっぽいし。
慌ててこの虫の正体を探るべく図鑑で調べたところ、カワゲラの一種と判明した。1匹だけの飛来だ。
別の夜にも、やはり1匹だけでやってきたこのカワゲラ。手持ちの本では種の特定には至らなかったが、フタツメカワゲラ属の昆虫らしい。
幼虫時代は水の中で過ごすカワゲラ。ここは水の豊富な土地なのだ。