シロアリと紛らわしい昆虫たち

蛍光灯に比べて虫を集めにくいというLED光源の玄関灯だが、夜になると小さな虫たちが集まってくる。透明な羽を持つ小さな昆虫を見かけるたびに、「もしかしてシロアリ?」とワタワタする我が家である。

毎年恒例の羽アリたち

最初の発生は7月8日。降り続いた雨が小休止した日の夜だったと思う。玄関灯に今年最初の羽アリの群れがやってきた。

玄関灯の明かりにやってきた羽アリ
今年最初の羽アリの群れ:20200708撮影

羽アリはこの梅雨時に必ずやって来るお馴染みさんだ。この夜、ニホンアマガエルもヤモリも出動して食事会である。

夜玄関のすりガラスに張り付くアマガエル
羽アリ食べ放題:20200708撮影

7月豪雨後の羽アリ大発生

2度目の羽アリの群れは7月豪雨のあと、初めて晴天となった日の夜にやってきた。この夜の羽アリの数は玄関からの出入りを躊躇するほど。

玄関灯に群がる羽アリの群れ
玄関を開けられない:20200717撮影

玄関灯の周りだけでなく、玄関ポーチの天井や、玄関サッシのガラス、床の方まで羽アリたちがうごめいていた。

玄関灯に群がる羽アリ
この日集まったのもクロアリだ:20200717撮影

シロアリと羽の生えた蟻の見分け方

一応、毎回、シロアリでないことを拡大画像でチェックしている。判断する際に確認するポイントは3つ。

3つの違いシロアリ羽アリ
触   覚まっすぐくの字に折れている
胴のくびれ寸胴はっきりとしたくびれ
翅(はね)4枚ともほぼ同じ長さ前翅が長く、後翅は短い
シロアリと羽の生えた蟻の見た目の違い

下の画像を見ると・・・

  • 触覚・・・左の個体でくの字に曲がっていることがわかる。
  • 胴のくびれ・・・頭、胸、お腹と、串に刺したお団子みたいにくびれている。
  • 翅(はね)・・・大きな羽の下に、短い翅が透けて見える。
LEDの玄関灯に集まった羽アリ
触覚が「くの字」に曲がっているから羽蟻だ:20200717撮影

3つのポイントをクリアして、やっとひと安心なのである。

シロアリだと勘違いしてあたふた:フタツメカワゲラ

下画像の昆虫がやってきた夜、我が家では「シロアリが出た!」と大騒ぎ、上の3つのポイントのことごとくに引っかかるのだ。
触覚はまっすぐだし、くびれはないし、羽の大きさが同じっぽいし。

慌ててこの虫の正体を探るべく図鑑で調べたところ、カワゲラの一種と判明した。1匹だけの飛来だ。

玄関灯にやってきたフタツメカワゲラ
シロアリかと思った:20200601撮影

別の夜にも、やはり1匹だけでやってきたこのカワゲラ。手持ちの本では種の特定には至らなかったが、フタツメカワゲラ属の昆虫らしい。

夜、玄関灯の近くにいたフタツメカワゲラ
この日も1匹だけ:20200615撮影

幼虫時代は水の中で過ごすカワゲラ。ここは水の豊富な土地なのだ。