昨年に続き今年も幼虫発生、そしてついに成虫に遭遇

葡萄の若葉に星屑を散らしたように穴が空く。去年に引き続き、あのレモン色の芋虫がやってきたのだ。

ほぼ同サイズの穴が葉全体に満遍なく、という感じ

発生2年目で、ブドウスカシクロバ幼虫の葉の齧り方の特徴がわかってきた。下画像をご案あれ。

ブドウスカシクロバの幼齢幼虫が齧った葡萄の葉
星を散らしたように穴が開く:20220618撮影

近くで見るとこんな感じ。

ブドウスカシクロバの幼虫に食べられた葡萄の葉
葉の全体に満遍なく穴が開く感じだ:20220606撮影

裏返すと複数匹の幼虫が蠢いている。ちょっと食べては移動するのかな。体が大きくなると穴も比例して大きくなるみたいだ。

葡萄の若葉の裏の小さな黄色い芋虫たち(ブドウスカシクロバ幼虫)
若齢幼虫が3匹:20220606撮影

虫食い穴のある葉裏に必ず幼虫がいるわけではない。コアシナガバチのパトロールを頻繁に目撃している。捕食されているのだ。

この葡萄にはカマキリ幼虫とニホンアマガエルが常駐。そばにあるリンゴの木でシマサシガネにも出会った。夜になるとウッドデッキにはニホンヤモリが出現する。ハンター達の活躍に期待をしてしまう。

ちょっと違う齧り方の主は・・・

下画像のように葉脈だけ残してランダムにかじられた葉もちらほら、でも別の昆虫だ。

かじられてボロボロの葡萄の葉
徹底して葉脈を食べ残す:20220606撮影

裏返すと大抵マメコガネがいる。それぞれ食べ方の流儀が違うのだ。

葡萄の葉をかじるマメコガネ
犯虫はマメコガネ:20220606撮影

冥界からあらわれた漆黒の魔道士?

今年はブドウスカシクロバの成虫にも出会った。この蛾にはリンゴハマキクロバやウメスカシクロバというそっくりさんがいて、10坪ほどのこの庭には梅もリンゴあって紛らわしいのだが、ブドウスカシクロバのボディは青い光を反射するという。

写真を見ると青い。オスの触角は激しく櫛状で、下画像のようにするりとした触角はメスらしい。
卵を生むつもりだな?
でも、綺麗だ。

青くメタリックな光沢が美しい蛾(ブドウスカシクロバ成虫)
触角が細めなのでメスかな?:20220602撮影

角度を変えて撮影。意外なことに口吻だけ黄色だ。

クローバーの茎にとまったブドウスカシクロバ成虫
口吻が黄色いんだ!:20220602撮影

怪しげな雰囲気もある。ちょっとバットマンを連想。翅がマントに見えてきた。

ブドウスカシクロバの成虫(メス)
なんだかカッコイイ気がする。:20220602撮影

成虫は無害だけれど、幼虫には毒がある(痒くなる)ので、人が触れそうな場所は葉ごと取り除く。木全体は手に負えないので後はアシナガバチの働きに期待して成り行きに任せている。

この記事を書いている7/2現在、被害の広がりはない。