シオヤアブ、雄のお尻はモフモフ白毛
葡萄で暮らしているコスズメの幼虫を探していると、ウッドデッキの屋根近くに白いお尻をした昆虫がいた。シオヤアブの雄である。獰猛な肉食昆虫だけど、なぜだかお尻の先に白いポンポンをつけているのだ。
白いモフモフはなんだ?
下から見えたのは後ろ足の先っぽと白いモフモフだけ。なんだあれは?と脚立を持ち出してのぞいてみたら、みたことがない昆虫がいた。

体の他の部分は黒と黄土色ぽい色彩で、お尻にだけ冗談みたいに真っ白な毛が生えている。がっしりした手足に生えるトゲトゲから、肉食昆虫だとわかる。

撮影した後に図鑑で調べたら、スズメバチですら捕食することもあるシオヤアブという昆虫だった。お尻が白いこの個体はオスで、メスは一回り大きな体をしているらしい。
シオヤアブをレスキュー
数日後、とにかくブンブンブンブン長いこと窓の外が騒がしい。音源を探すと、見覚えのある白いモフモフお尻。
シオヤアブの雄がウッドデッキの屋根の内側でトラブっていた。

しばらく様子を見るも、あっちこっちでブンブンするだけで、途方に暮れている様子。
仕方ないので、柄杓の柄を差し出すと、先っぽにつかまっておとなしく屋根から降りて来た。

ほれ、飛んでけと、ウッドデッキの手すりに柄杓を置いたけれど、そのまま動かなくなった。
シオヤアブ、動きません
微動だにしないのをいいことに、写真モデルを務めていただくことにした。
まずは真上から。

異なる角度から獲物をがっちり捉える3対の足、一度捕まったら、逃げることは不可能そうだ。
シオヤアブの顔:まるで戦闘機パイロット
前に回って、一枚。
黒く大きな複眼に突き出た口吻。何かを連想させると思ったら、戦争映画でみる戦闘機パイロットだ。

黒いサングラスと酸素マスクに似てないかな?
攻撃能力が高そうで表情が読み取れない感じからの妄想である。
でもお尻には可愛いポンポン
「おそるべき捕食者シオヤアブ!」って見出しをつけたいところだけど、なぜ、お尻だけ白モフモフが付いているんだろう。

顔とお尻のギャップが強すぎると思うのだ。
もう一種の空飛ぶ捕食昆虫:トンボもやって来た
庭で見る今年初のトンボである。
例年、常連トンボはミヤマアカネで、下画像のトンボは初めてだ。

トンボの種類は特定できなかった。
まだ若くて、この種の本来の色が出ていないのかもしれない。
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