葡萄の食べどきは虫たちが教えてくれた

栽培開始から4年目を迎えた無肥料・無農薬のヒムロッドシードレスである。大食漢の芋虫(コスズメの幼虫)やコガネムシにあちこちかじられながらも、50ほどの花房が徐々に充実。いつ収穫すべきか迷っていたら、昆虫たちが教えてくれた。

落下した葡萄の粒にアリが群がる

ウッドデッキの床に葡萄の粒が転がっていた。割れた実にクロアリが集まっている。つまり、甘くなったということだ。それに脱粒=完熟ではなかろうか。

脱粒した葡萄(ヒムロッドシードレス)にアリがいっぱい
アリが来た!甘くなったのだ:20200715撮影

どのフサから落ちたのかと目をあげると、ヒメジャノメのカップルがいた。傷のある粒にやって来たようだ。

葡萄(ヒムロッドシードレス)にやって来たヒメジャノメのオスとメス
傷んだ果実にやってきた:20200715撮影

虫たちに遅れを取らぬよう、収穫開始である。

去年より粒の大きさがアップ

房を切り詰める房づくりや、粒を減らす摘粒なしの房はちょっと不恰好。しなびたものや大きくなりきれなかった粒もちらほら。この房は156グラム。

収穫したヒムロッドシードレスの重さを計る
粒の大きさは不揃い:20200715撮影

流水で洗うと、粒がバラバラに取れてしまった。
ジベレリン処理は今年もしていないが、去年の粒より大きくなった。昨年はブルーベリーサイズだったのだ。

ミニトマトと葡萄(ヒムロッド・シードレス)の粒
去年より粒が大きくなった:20200715撮影

皮ごと食べると酸味が際立ち、中身だけだととても甘い。

一房380グラム

ご近所さんへのおすそ分けに、充実した房を収穫。こちらは380グラム。なかなかの大きさだ。

収穫した葡萄の重さを計る
大きな房は380グラム!:20200715撮影

房の重さも形もまちまち。花ぶるいで隙間の空いた房もあれば、房自体が最初からこじんまりしていたものもある。

グリーンカーテンとして植えた葡萄から、こんなに収穫できるとは。嬉しい驚きである。