水たまりに変な生き物がいる!?
庭に置き忘れた植木鉢の受け皿に、白い芋虫とヌマガエルが住み着いてしまった。
白い芋虫はハナアブの幼虫オナガウジ
うっかり植木鉢の受け皿を庭に放置して、雨水が溜まってしまった。
皿をひっくり返そうとしたら、水中をフヨフヨ動いているものがいる。なんだこれ?
体の2倍ほどの長さの尻尾を持つ謎の生物は、大小取り混ぜて6匹。水中に漂っているものもいれば、水の中で皿の側面を歩いているものもいる。足があるってことは、これは芋虫か?
正体を探った結果、ハナアブの幼虫と判明。なんだ、庭の常連さんではないか。君たちは子供時代を水中で生活していたのか。
ハナアブの幼虫時代は、「オナガウジ」と呼ばれるそうな。尻尾の長い蛆と言われれば確かにそんな感じだ。
でも、尻尾に見えるのは呼吸管だという。
彼らが住み着くのは良いがボウフラは除かねばならないので、水換えをしつつ様子を見ることにした。
ヌマガエルも住み着いてしまった
ある日、水替えをしようとしたら、水面にひょっこりヌマガエルが顔を出している。
5月とは思えない暑さが続く日中、この水場を発見して飛び込んだものか。
気がつけば蛙は2匹になり、双方とも雨の日は外に出かけ、暑い日の昼間には水に浸かる生活をしている。
蛙はオナガウジとボウフラを食べないらしく、3つの種が受け皿を住処として共有している。
蛙が皿にいる時には、そっと水を流し入れて、溢れ出る水でボウフラを押し流す。
蛙たちが留守の時は、オナガウジまで流してしまわないように慎重に皿を傾けて水を全部捨ててしまう。
下画像の泥の中に埋もれてオナガウジがいる。
新しい水を入れると、オナガウジがフヨフヨ動き出す。
下画像では長い尻尾(呼吸管)の先だけ水面に出している。忍者のすいとんの術みたいだ。
汚水好きのオナガウジのために、腐りかけた古い草を皿に戻す。
新しい草も補充する。これは蛙たちの足場にするため。
西日を遮断するために、植木鉢をそばに置いてみたんだけど、住み心地よくなったかな?
水が引くと蟻がやってくる
受け皿の水替えをしてしばらくすると、蟻たちが行列を作って歩いていた。運んでいるのはボウフラか?
毎日の水替えが蟻たちに食糧を供給することになっていたらしい。
受け皿一杯の水から始まる食物連鎖なのだ。
追記:6月11日梅雨入り
大分県は6月11日に梅雨入りして、連日の雨にヌマガエル達が受け皿の水に身を浸す必要がなくなった。
大雨が降った翌朝、オナガウジがいないことを確認して、この小さな水場を撤去した。